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八条学園騒動記
第七百七十話 最強の戦士その八

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「やれるのよ、ただね」
「ただ?」
「ただっていうと?」
「私もエウロパにはずっと寝ていて欲しいわ」
 ナンは心から言った。
「つくづくね」
「そうよね」
「連合の人間なら誰でも思うわよね」
 二人もまさにと応えた。
「そこはね」
「そう思うわね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「停滞して欲しいわ」
「そうよね」
「永遠にね」
「正直あいつ等が発展して」
 アロアから貰ったストロング系を飲みつつ言った。
「強くなったらね」
「そうなるとね」
「面倒だからね」
「私達にとってね」
「最悪だからね」
「働かないでね」
 そうしてというのだ。
「ずっと寝ていたらね」
「いいわね」
「勉強も研究もしないで」
「もう何もしないで」
「そうしていたらね」
「遊んでもね」
 ナンはそうしてもと話した。
「そこからおもちゃとかレジャー施設が出来て」
「働く人が出て」
「産業だって興って発展するし」
「だからよくないのよね」
「遊ぶことも」
「そうそう」
 ナンは今度は焼きそばを食べて話した。
「もうね」
「その通りよね」
「遊ぶのもよくないのよね」
「敵がそうしたら」
「それはそれでね」
「もう何もしないで」
 文字通りにというのだ。
「何もしないでくれたら」
「つまり寝ていてくれたら」
「そうしたらね」
「最高よね」
「寝ていてくれたら」
「もうね」
 それこそというのだ。
「最高よ」
「それに尽きるわね」
「エウロパはね」
 二人もその通りだと頷いた。
「本当にね」
「そうよね」
「昔ナポレオンが言った?」
「フランスの戦争屋よね」 
 二人でこの歴史上の人物について話した。
「戦争ばかりしてこけた」
「そうそう、ロシアに負けたね」
「あっちじゃ英雄なのよね」
「エウロパだとね」
「それでそのナポレオンが言ったのね」
「そう、中国についてね」
 当時は清朝であった、中国の歴史の中でも繁栄した時代でありその皇室は満州民族であったことは有名である。
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