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八条学園騒動記
第七百七十話 最強の戦士その七

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「本当にね」
「そうよね、発展しなくてね」
「ずっとそのままでいていいわよ」
「停滞していてね」
「そうしていていいから」
「本当にね」
「だからね」
 それでというのだ。
「寝ていて欲しいわね」
「寝ると楽だし」
「何といってもね」
 こう言うのだった。
「寝るが極楽よ」
「本当にね」
 こうした話をした、そしてだった。
 寝る話の中でだ、ナンは二人に言った。
「エウロパの連中馬に乗って寝られないわね」
「そんなの普通出来ないから」
「落馬するじゃない」 
 二人は即刻答えた、それも有り得ないといった顔でそうして飲んで食べてからさらに言うのだった。
「落馬したら下手したら死ぬし」
「大怪我するし」
「モンゴル人だけよ」
「殆ど曲芸じゃない」
「寝方にコツがあるのよ」 
 ナンは顔を顰めさせて言う二人にこう返した。
「これがね」
「一体どういった寝方よ」
「というか馬に乗って寝られること自体凄いわ」
「モンゴルじゃ普通だしね」 
 馬に乗って寝ることはというのだ。
「何しろ歩く頃から乗ってるし」
「それで出来るの」
「馬に乗ったまま寝られるの」
「そう、それで風邪をひくこともね」
 馬に乗ったまま寝てもというのだ。
「ないのよ」
「頑丈ね、馬に乗ったままだと寒いのに」
「風も受けてね」
「それでも風邪をひかないのがね」
 それがというのだ。
「モンゴル人なのよ」
「丈夫ね」
「つくづく思うわ」
「だから草原で生きられて」
 また言うナンだった、それも陽気に。
「スパルタ人以上にね」
「強いっていうのね」
「あの戦闘国歌よりも」
「そうよ、若しエウロパのスパルタと戦っても」 
 エウロパにはこの国が復活して存在しているのだ、この時代でも軍人になる者が多くスポーツにも力を入れている。
「勝てるわ、まあ宇宙での戦いだけれどね」
「格闘戦でもよね」
「勝てるわよね」
「自信あるわ、それでそのモンゴル人だから」
 それでもというのだ。
「馬に乗ってもね」
「寝られるのね」
「そうなのね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「頑健な身体とね」
「慣れね」
「乗馬自体への」
「そうだからね」
 それでというのだ。
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