第八十四話 三つの世界の主神達その五
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「ハーデスさんは別にな」
「悪神やないわね」
「そや」
まさにというのだ。
「裁判もな」
「公正ね」
「オシリスさんと同じで」
この神と、というのだ。
「そうでもあってな」
「ほんま悪神さんやないわね」
「ハーデスさんが悪いなら」
悪神というならというのだ。
「もうな」
「他の神霊さん達がね」
「ほんまな」
それこそというのだ。
「どれだけ悪いか」
「そうなる話や」
「陰気やというが」
ハーデスの性格はというのだ。
「別にや」
「それは冥界の風土が出たもので」
「これ自体は悪くないわ」
「そうなのよね」
アレンカールもその通りだと答えた。
「これが」
「そや、冥界というだけでな」
「悪やないわね」
「決してな、ケルベロスかて」
冥界を守る番犬もというのだ、三つの頭を持ちその首の周りに無数の蛇が鬣の様にあり尾も蛇であり毒をもつこの犬はというのだ。
「決してな」
「悪い存在やないわね」
「そやからな」
それ故にというのだ。
「セリューちゃんの神具にもなってるわ」
「そうよね」
「ええ子やろ」
セリューの神具である彼はとだ、シェリルはアレンカールに話した。
「普段は大人しくて真面目で」
「謙虚でね」
「まさに名犬や」
「そうなのよね」
「冥界の番犬やが」
その入り口を常に護っているのだ。
「決してな」
「悪い存在やなくて」
「むしろな」
「冥界の秩序を守る」
「ええ獣や」
「それでセリューちゃんの神具にもなってるわね」
「そういうことや」
まさにというのだ。
「しかもめっちゃ強い」
「ケルベロスと一緒に戦うこともあって」
アレンカールはそれでと話した。
「あの娘も強いわ」
「自分から見てもな」
「訓練で手合わせしても」
そのセリューとだ。
「確かにね」
「強いな」
「ええ」
まさにというのだ。
「そう言ってええわ」
「そやな」
「黄泉平坂を通って」
綾乃はこちらの世界では自分と縁深い日本神話の話をした。
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