第八十四話 三つの世界の主神達その三
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「それでや」
「誰もが冥界に行くな」
「それでそこで暮らすけどな」
「死んだらな」
「しかしな」
そうであるがというのだ。
「死んで絶対に地獄に行くか」
「そうでもないしな」
「地獄に行くとなると」
それはというと。
「ほんまな」
「ガチの悪人でな」
「そんな悪人そうはおらんからな」
だからだというのだ。
「ほんまな」
「地獄に落ちる奴は少ないな、そういえば」
トウェインはここでこう言った。
「ギリシア神話の地獄はタルタロスやが」
「そこにおる悪人は少ないな」
「数える位しかな」
それこそというのだ。
「おらんわ」
「そやな」
「それがな」
まさにというのだ。
「あまりや」
「そやな」
「そうは落ちん」
地獄にはというのだ。
「他の神界でもな」
「そやから死ぬのは怖がることはないし」
「冥界に入るのもな」
それもというのだ。
「怖がることはない」
「そやな」
「しかし」
ここで言ったのは羅だった。
「無意識で死を怖がって」
「生きてるとな」
「それで地獄に落ちるのもな」
シェリルにそちらもと話した。
「人は怖がるさかいな」
「無意識のうちにな」
「そやからやな」
「ハーデス神は恐れられてな」
「悪神みたいに言われることもあるな」
「創作の世界やと特にな」
とりわけというのだ。
「そうなってるわ」
「そういうことやな」
「しかし」
羅はそれでもと言った。
「それはほんま誤解やな」
「日本やと閻魔さんやが」
「冥界の神霊さんは怖がられる」
「死ぬのが怖くて」
本能的にというのだ。
「それでな」
「悪いことをしたら裁かれる」
「そう思ってな」
それでというのだ。
「どうしてもな」
「怖がられるな」
「冥界の神霊さんは」
「中国やと十王で」
羅は自国の冥界の裁判官達のことを話した。
「やっぱりな」
「怖がられてるな」
「そうなってるわ」
「そやな」
「それでハーデス神も怖がられてて」
「創作で悪役にもなる」
「そうなってるな」
こう話すのだった。
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