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神々の塔
第八十四話 三つの世界の主神達その一

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                第八十四話  三つの世界の主神達
 ギリシア神話の世界観についてだ、シェリルは思い言った。今一行はギリシアの森の中まさにパンやニンフ達が出そうなその階を進みつつ言ったのだ。
「今度はゼウス、ポセイドン、ハーデスの」
「ギリシアの三大神がお相手や」
「そやな、ギリシアの神々もな」
「まさにな」
 それこそというのだ。
「これで最後やな」
「色々な神霊さんと戦って来たけどな」
「英雄さん達ともな」
 リーはシェリルに話した。
「そうしてきたけどな」
「それでもな」
「今回で最後や」
「そうなるな」
「それでその三大神はな」
 その彼等はというと。
「かなりの力がおありや」
「そやな」
「序列がある様でな」 
 その三大神の間にはというのだ。
「これがな」
「実はないな」
「ギリシアのそれぞれの世界の主神さん達で」
 そうであるからだというのだ。
「それでな」
「同格やな」
「兄弟同士でな」
「そやな」
「まあ神話を読むと」
 そのギリシア神話をというのだ。
「仲はあまりよおない感じやが」
「北欧のオーディンさんとトゥールさんみたいにな」
「あの方々もそやったけどな」
 実はオーディンの妻フリックの兄がトゥールでありこのこともこの二柱の神々の不仲を助長しているとも言われている。
「ギリシアの方もな」
「それぞれの世界を治めていて」
「プライドもあるしな」
「仲悪いかっていう時もあるな」
「そや、ただな」 
 リーはさらに話した。
「ほんまゼウス神が一番偉いかっていうと」
「決してそうやないな」
「神話をよく読んでもな」
 そのギリシア神話をというのだ。
「それがわかるわ」
「オリンポスの神々であっても」
「ポセイドン神とハーデス神は外れたしな」
 オリンポスの神々からだというのだ。
「やがて」
「そやったな」
「そしてそれぞれの世界の主神で」
 そうであってというのだ。
「そこにも神々がおられてな」
「それぞれの世界にオリンポスがある」
「そうなってるわ」
「ギリシア神話は」
「その実はな」
「そのことを理解することやな」
「そういうことや」
 リーはシェリルに冷静な声で話した。
「ゼウス神は確かに天空の神でな」
「オリンポスの主神やな」
「しかしな」
 そうであるがというのだ。
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