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英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第52話
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〜アルジュメイラホテル・最上階・受賞式会場〜



「は、(はや)い…………っ!」

「何なんだ、あのローブ野郎は!?」

「ルファディエル様がそちらの方に対して呼んだ”名前”に、かの”大英雄”と同じ得物でもある”太刀”の使い手にして先程の超高速の剣技。まさか彼はかつて”クロスベルの英雄”とも謳われた――――――!」

「ったく、まさかアンタまで”キリングベア”のように”司法取引”をして”エースキラー”のメンバーになっていたとはな――――――”風の剣聖”アリオス・マクレイン!!」

ローブの男が見せた凄まじい疾さと強さにフェリとアーロンが驚いている中、ローブの男の正体に気づいたリゼットは驚きの表情を浮かべ、苦笑を浮かべたヴァンがローブの男――――――アリオスの正体を口にしたその時アリオスはローブを脱ぎ捨てて姿を顕わにした!

「か、”風の剣聖”…………?”灰の剣聖”という異名で有名なシュバルツァー総督の異名に似ていますが、もしかして…………!」

「ああ。”灰の剣聖”もそうだが、”剣迅”とも同門――――――”八葉一刀流”の”皆伝者”の一人にして、かつてSランク正遊撃士の最有力候補でもあった元A級正遊撃士だ。」

「ハアッ!?――――――って、ちょっと待って!確か”風の剣聖”って4年前の”クロスベル異変”の”主犯”の一人で、異変後は逮捕されたって聞いているわよ…………!?」

「先程ヴァンさんは”司法取引”と言っていたから、恐らくアルマータの壊滅の為には彼の力も必要と判断したクロスベル政府や皇家が彼と”司法取引”をして、彼もエースキラーの一員として加えたのじゃないかしら?」

「改めて思ったけどエースキラーの面々って、本当に豪華な面子ね…………そういえばそちらの女性もエースキラーなのかしら?」

驚きの表情で呟いたアニエスの疑問に答えたヴァンの説明を聞いて困惑の表情で声を上げたグリムキャッツの疑問にマルティーナは自身の推測で答え、ユエファは苦笑した後ルクレツィアに視線を向けて訊ねた。



「またまた正解やぁ。傭兵のルクレツィア・イスレどすえ。昔の二つ名――――――”黄金蝶”とも呼ばれているでぇ。”裏解決屋”のお兄はんとは3年前の”親睦会”以来やけど、助手の子達共々改めてよろしゅうなぁ。」

「え――――――」

「あの見るからに怪しい女もテメェの知り合いなのかよ!?」

「ああ。チョウ同様、あまり知り合いたくなかった口だがな。」

(”黄金蝶”…………なるほど、彼女がメンフィル・クロスベル連合によって滅ぼされたかの結社の。)

ユエファの疑問に対して答えたルクレツィアは自己紹介をしてヴァンに声をかけ、ルクレツィアの口ぶりからヴァンとルクレツィアが知り合いの様子にアニエ
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