第52話
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ながら答え、呑気な様子である予想をしているルクレツィアの疑問にルファディエルは疲れた表情で指摘し、ランドロスは口元に笑みを浮かべてジュディスを見つめていた。
「ジュディス君、見たかねっ!?あの”生グリムキャッツ”をっ…………!あれぞまさにセクシー&スペクタル!!ワシの108ある理想形の一つと言えようっ!ぬおおおっ、こうしちゃおれんっ!ラムのヤツに勝つための作品作りをっ…………!」
「あはは……………さすがはゴッチ監督…………」
「ま、まあ煩悩の数はさておき負けん気は見習いたいかもね…………」
興奮した様子でグリムキャッツの事を語るゴッチ監督の様子にニナとジュディスはそれぞれ苦笑していた。一方その様子を苦笑しながら見守っていたアニエスだったが倒れているシェリド公太子やナージェ、ゲネシスと薬物汚染による暴徒化を思い返して複雑そうな表情を浮かべて回収したゲネシスを見つめた。
(…………今回もとんでもない事に…………曾お祖父ちゃん…………お母さんにお祖母ちゃんも…………)
「ま、それぞれ思う所はあんだろう。だが依頼人も全員無事――――――かは微妙だが、何とか”落とし前”には持って行けた。臨時ボーナスも入りそうだし、よくやった――――――全員及第点をやるよ。」
回収したゲネシスを見つめたアニエスがゲネシスの事についての日記を託した家族の事を想っているとアニエスの頭に軽く手を置いたヴァンが指摘した後アニエスを含めた”助手”達に称賛の言葉を贈った。
「あ…………」
「…………えへへ…………」
「へっ…………てめぇごときに採点しきれる器じゃねえっつの。」
ヴァンの称賛にアニエスは呆け、フェリは無邪気な笑みを浮かべ、アーロンは鼻を鳴らして口元に笑みを浮かべた。
「…………ふふ、これにして今回の”出向”も終わりですね。お疲れさまでした――――――ヴァン様、皆様がたも。」
ヴァン達の様子を微笑ましそうに見つめたリゼットはヴァン達に労いの言葉をかけた。
「ああ…………つうかお前さんもな。」
「―――――リゼットさん、本当にありがとうございました。細やかな気遣いにサポート…………ヴァンさんの危機も救ってくれましたし。」
「すっごく心強かったですっ!」
「つうかマジで所長と入れ替えた方が上手く回るんじゃねーか?」
「―――――ってオイ!まあ俺もそう思わんでもねぇが…………」
「こちらこそ――――――良い経験をさせて頂きました。」
こうして…………波乱に満ちたサルバッドでの”出張業務”は無事に終える事ができた――――――
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