第一幕その八
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「ウィンキーの国々よ」
「ああ、僕達が今暮らしている」
「その国の中にあるね」
「アン王女の国じゃないね」
「熊センターでもないわ」
「また別の国々だね」
「四姉妹に小公女に小公子」
オズマはかかしに微笑んでお話しました。
「足長おじさん、ロビンソン=クルーソーの国々よ」
「ああ、そうした人達の国だね」
「どの人も最初はね」
オズマはさらに言いました、
「オズの国じゃなくてね」
「アメリカやイギリスにいた人達だね」
「そうよ、その人達の国にね」
「使節団を送るんだね」
「都からね」
「それでドロシーが代表で」
「他にも人が必要でね」
そうであってというのです。
「その人達を探しているけれど」
「私とトトとね」
ドロシーが言ってきました。
「臆病ライオン、魔法使いさんとナターシャ達五人なの」
「その人達は決まったけれど」
トロットは微妙な感じのお顔で言いました。
「あと三人位参加して欲しいの」
「けれど私とオズマとトロットは宮殿のお仕事があるから」
ベッツイもお話します。
「行けないの」
「ハンクとキャプテンさんもお仕事があってね」
またオズマが言います。
「腹ペコタイガーも残ってもらうしモジャボロは弟さんと一緒にリンキティンク王の国を訪問してるの」
「では僕達三人だね」
かかしはここまで聞いて言いました。
「丁度三人だしね」
「ええ、お願いしたいとね」
「オズマ達も思っていたね」
「丁度ね」
まさにというのです。
「思っていたの」
「まさに渡りに舟だね」
「そう思っているわ」
実際にというのです。
「私達もね」
「じゃあ丁度いいね」
「いや、素敵な使節団になるね」
樵も言います、それもとても楽しそうに。
「これは」
「絶対にね。実は私もあの人達にお会いしたかったの」
「四姉妹に小公女に小公子にだね」
「足長おじさんにね」
この人にというのです。
「それにロビンソンさんにね」
「皆にだね」
「是非ね。オズの国はお伽の国だから」
「色々な人達が来てくれて」
「住人になってくれているから」
だからだというのです。
「それでね」
「色々な物語の人が住人になってくれているね」
ジャックも嬉しそうに言います。
「そうした国だね」
「だから孫悟空さんや関羽さんもおられて」
「真田幸村さんと十勇士の人達もで」
「今お話している人達もね」
「今ではオズの住人だね」
「そう、外の世界の素敵な人達もね」
「オズの国の住人だね、そういえば」
ここでジャックはある人のことを思い出してドロシーに言いました。
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