第三十二話 仕切り直しその十七
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「流石だな」
「そう言ってくれるか」
「ああ、伊達にギアを一人で築いた訳じゃないな」
こう言うのだった。
「本当に」
「そうなのだな」
「ああ、心ってのは何でもないことで見られるんだな」
「となるとだ」
門藤は鳳のその言葉を聞いて言った。
「俺もわかるのか」
「あの、門藤さんはネガティブ過ぎるから」
佐久間が言ってきた。
「ちょっとね」
「駄目か」
「駄目じゃなくて」
佐久間は彼のネガティブさを否定しつつ話した。
「オーバーで誤解されやすいよ」
「そうなのか」
「うん」
地齋にというのだ。
「門藤さんはね」
「そうなのか」
「今お話していることは信念だから」
「揺るがないか」
「うん、お金の支払いに出たね」
その時にというのだ。
「そうしたことだから」
「それでか」
「門藤さんはしっかりとね」
そうした信念をというのだ。
「持っているから」
「安心していいか」
「ネガティブにならなくていいよ」
そうだというのだ。
「本当にね」
「そうなんだな」
「そうだよ」
佐久間は笑顔で話した。
「本当にね」
「前向きでいい」
東雲は冷静に話した。
「どんなことでも」
「信念を持っていることか」
「確かな。そうすれば」
「強いんだな」
「そう、後は訓練をしていけば」
「いいか」
「そう思うよ、俺は」
やはり冷静な口調で言う。
「だから君も」
「わかった、出来るだけだ」
門藤は今度は微妙に熱く語った。
「俺も前向きになる」
「少しずつでもね」
「そうなっていく」
「いや、操かなり前向きになったわ」
「そうよね」
一緒に戦ってきたセラとアムが話した。
「最初の頃と比べたら」
「かなり違うわ」
「そうなったわね」
「確かにね」
「落ち込んでもはじまらない」
朝加はいつもの口調で言い切った。
「だからな」
「それでか」
「君はよりだ」
門藤の両肩に自分の両手を置く様にして語った。
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