暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス〜黒き守護者〜
専用機VS訓練機
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 《炎閃》を展開し、俺は身動き取れないボーデヴィッヒの首に当ててシールドエネルギーを切らせた。
 そして騒ぐボーデヴィッヒを無視して二人に向き直る。

「……どういう、つもり?」
「いや。ここは確かに静観するべきだったんだろうけど、ちょっとムカついたから」
「……どれくらい?」
「あいつの四肢を抉った挙句に内臓を出したくなるぐらいに」
「「………………」」

 俺のコメントにどう突っ込んでいいかわからず、二人とも沈黙した。

「まぁ、こっちとしてはムカついただけだから手加減しようとかそんなことは考えてないから」

 そう言って《メタルクロー》を展開した。

「さて、邪魔は入らないから―――来い」

 その声を合図に、本音が近接ブレードを展開して接近してきた。
 そして何回かクローで弾いてわかった。篠ノ之みたいに優勝はしていないだろうが、それなりの力はあると。
 クローでブレードの刃を引っ掛けて奪い、後ろに放る。
 すぐに本音は諦めて後ろに下がると同時に俺に銃弾の雨が降り注いだ。

(うわぁ。このコンビマジスゲェ)

 それが開始してから数分経過した俺の感想だった。
 それもそのはず、訓練機は専用機とは違い、スペックではどうしても差が出てしまう。だけどこの二人はお互いが通じ合っていると言えるほどに連携が取れ、俺は苦戦を強いられている。

(仕方ない。不本意だが、少し本気を出させてもらおう)

 《ストライクバンカー》を展開して本音に接近する。

「え?」
「落ちろ」

 ―――ズガンッズガンッズガンッズガンッズガンッ!!

 五発お見舞いして吹き飛ばすと同時に打鉄のシールドエネルギーが切れた。

「本音!」
「砕け散れ!」

 《インパクト・スラッグ》を展開と同時に発射し、強烈な一撃をお見舞いした。だが、

 ―――シャキンッ

 近接ブレードを展開して横にし、スラッグ弾を斬った。
 俺は《エネルギーサイズ》を展開してぶった斬る。

『ラファール・リヴァイヴ、シールドエネルギーemptyにより、勝者、風宮祐人・ラウラ・ボーデヴィッヒペア』

 俺は簪さんの無事を確認すると同時に目を回している本音を抱えてBピットに運んだ。

「なぁ、簪さん」
「………何?」
「もしよければ、簪さんの専用機の開発を手伝いに派遣させてくれないか?」
「……それは、私がしたいから、いい」
「へぇー。そうなん―――ってええッ!?」

 あまりにも衝撃的な言葉に、俺は思わず驚いてしまう。
 いくらディアンルグを基礎から造ったとはいえ、早く完成させたいがために作業員を動員したのに。………まさか、

「……まさか、一人でやっているなんて言わないよな?」
「……そのまさ
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