第三十二話 仕切り直しその十三
[8]前話 [2]次話
「だからな」
「どんどん飲んで食べて」
「楽しんでくれ」
アラタにも話した。
「是非な」
「それじゃあね」
アラタは笑顔で言葉を返した。
「お言葉に甘えて」
「そうしてくれ、今日は」
「お金のこともだね」
「金はある」
ドクターマンはにこりともせずに答えた、やはり笑顔を作ることは出来ず真面目な表情は決して変わらない。
「伊達にギアを築いた訳ではない」
「復活もさせたしか」
「金がなくてはだ」
ドクターマンは陣にも話した。
「結局は何も出来ない」
「それが世の中だからな」
「しかしだ」
「その金がか」
「私は持っている」
「それで今もか」
「安心してだ」
そうしてというのだ。
「楽しんでくれ」
「そうなんだな」
「かつては金のことは気にも止めなかった」
そうだったというのだ。
「それこそな」
「そういえば組織って何処もそうだな」
スタッグはこのことに気付いて言った。
「金のことは気にしないな」
「そうだな」
「何処も相当に使っているけれどな」
このことは間違いないがというのだ。
「それでもな」
「意に介していないな」
「そういえばそうだ」
「私もそうだし今もだ」
「困っていないか」
「手に入れ方は知っている」
既にというのだ。
「それも合法的にだ」
「悪事も働いていないか」
「そうだ、そこで揉めてはだ」
犯罪を犯してというのだ。
「何にもならないな」
「そんなことで捕まってな」
スタッグもそれならと応えた。
「何が出来るか」
「そうだな、それでだ」
「あんたもか」
「金の手の入れ方は知っていてだ」
「合法か」
「そうだ」
こう話した。
「だからだ」
「安心していいんだな」
「私は人間は滅ぼそうとしたが」
そう考え行動したがというのだ。
「小さな悪事には興味がなくな」
「金を手に入れるにもか」
「犯罪を犯さずだ」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「戦ったんだな」
「そうしていたしだ」
それにというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ