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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
第23話
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 「地球艦隊の内、ドレッドノート級2隻以下護衛艦戦隊が小ワープを実施。ジャンプしました」

 「小ワープだと?…まさか」

 オペレーターからの報告にファエラは一瞬、眉を潜めたが直ぐに彼等の思惑を理解し感嘆の息を出した。

 「小ワープした地球艦隊、敵ガトランティス艦隊の前方斜め下にワープアウトしました」

 「同地球艦隊はラスコー級2隻撃沈、ナスカ級3隻を大破、ククルカン2隻を轟沈させる戦果を上げています。なおも戦果拡大中」

 「ほう…」

 ファイラは感じた。勝利への兆しが来ていることに…。
 
 「ミドガルド艦隊将兵に告げる。勝利は目前だ。これより我が艦隊は地球軍を援護する。全艦隊、敵艦隊後方より某座標の距離8000宇宙キロに小ワープを敢行。ワープアウト後、敵艦隊後方より攻撃を仕掛けよ!」

 「了解、全艦隊に通達。小ワープ準備!目標、敵艦隊後方より某座標の8000宇宙キロ!」

 ファイラ司令の指示に従い、将兵達は小ワープ準備を整え始める。ワープアウトする座標をガトランティス艦隊の後方に設定を終えた時、ファイラより小ワープ号令が下された。

 ファイラ率いるミドガルド艦隊は瞬きする間に、通常空間から消えていった。

 通常空間から消えて、十秒もしない内にガトランティス艦隊後方にワープアウトした。

 「全艦、その場180度急速反転しつつ全主砲を敵艦隊へ標準合わせ!準備出来次第、各艦砲撃を開始。魚雷、ミサイルも出し惜しみ無く使え。これより挟撃を開始する!地球軍にもそう伝えろ!」

 ファイラ率いるミドガルド艦隊…通称ファイラ艦隊は前方の地球艦隊と共に挟撃する陣形を執った。

 「蹴散らせ、砲撃開始ィ!」

 ファイラ艦隊が一斉に砲門を開き、緑白いビーム群を放った。

 旗艦〈ファラフェル〉は、撃てる砲門を前方に指向するや、甲板上に集中して搭載されている49pという四連装大口径エリスレーザー砲を毎秒約2秒で撃ちまくる。

 緑白いビームが螺旋を描きながら背中を向けている間抜けなガトランティス艦隊の集団に突き進む。

 そんな中、ガトランティス艦隊の後方…ファイラ艦隊から見て前方の集団計20隻がファイラ艦隊に向けて回頭しているのだ。交戦可能距離圏内へと入ってしまっているのに、だ。

 各ミドガルド艦から繰り広げられる主砲や対艦ミサイル、魚雷群が一同に回頭中のガトランティス艦隊へと浴びせまくる。

 あるガトランティス艦は量子魚雷を発射する間も無く撃沈され。

 あるガトランティス艦は49cm四連装大口径砲の主砲群に木っ端微塵にされ…。

 あるガトランティス艦は撤退しようとするが、不幸にも機関部を集中的にミストラル戦闘機編隊から攻撃されてしまい、コントロール不能に
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