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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
宇宙戦艦ヤマト2202
第15話
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 「こちらは、ミドガルド軍総旗艦〈シエラ〉。第八浮遊大陸基地の消滅を確認。これより掃討戦に移る」

 『こちらは、地球連邦防衛軍総旗艦〈アンドロメダ〉。第八浮遊大陸基地の消滅を確認。これより掃討戦に移る』

 いつに無く流暢だな同志シエラ。後、同じタイミングで山南も呼びかけているとは。

 「地球ガミラス、ミドガルド連合艦隊は引き続き静観を。なお、諸君らの健闘に敬意を表する」

 『地球ガミラス、ミドガルド連合艦隊は引き続き静観されたし。なお、諸君らの健闘に敬意を表する』

 きっと今頃は連合艦隊は勝利の喜びの声を上げているだろうな。うんうん。

 さて、残りの敵を全て片付けようか。
 
〜〜数十分後〜〜

 「瀕死カラクルム級ッ、ワープアウトしました!」

 …え、マジ?只でさえ、バスターレーザーを最大出力で放った為に動けないと言うのに…。それにしてもバスターレーザーと拡散波動砲による余波すら耐えきったあの、こんがりと赤黒くなったカラクルム級は連合艦隊総出を以ってしての苛烈を極める程の砲火である艦砲射撃は、カラクルム級表面すら貫通しないとは。

 私と同志シエラが座乗するプロテクト級は現在は身動き出来ず、砲撃すら出来ないがもし正常に復旧すれば、このプロテクト級で撃沈させることが可能であると言うのに。1回もカラクルム級に砲撃したことが無いから分からんが撃沈は絶対出来ると確信がある。

 「敵艦は離脱した地球の友軍艦〈ディファイアンス〉〈サラトガ〉の航跡を辿った模様!つまりは…っ」

 地球、か……やはりこの世界は我々に優しく無い。非情である。
*この二十数分後になって、私達は地球への特攻を阻止できたことを知る。特攻って世界大戦時の神風特攻みたい…。ちなみに阻止出来たのは、なんと海底ドックに眠る〈ヤマト〉が海底ドックから迎撃したという衝撃の報告を添えていた。

 …まぁ、地球連邦防衛軍総司令部に特攻してくると元ヤマト女性クルー(現オペレーター)の報告を聞いたミドガルド大使であるソフィアは駐留無人艦隊を出撃(衛星軌道をたまたま艦隊居た)させ迎撃したのだけども、不幸なこと力不足+ほぼ全滅。え、全滅理由?それはまた次回に…。
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