暁 〜小説投稿サイト〜
同志諸君に告げる。これが理不尽だ!
宇宙戦艦ヤマト2202
第15話
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だがそれがどうした。たかが1隻では無いか?前衛艦隊に再通達、撃滅せよ。

 「は、はっ!」

 たった一隻で、我が前衛艦隊の勢いを止めてくれようというのか。蛮族共め、随分と舐めた真似をしてくれるではないか。…不思議とブーメランが此方に返ってきたのは何故だろう。WSO時代でそんなことをしたからかな。…嫌な予感が襲ってきた。

 「カラクルム級より攻撃、来ますッ!」

 なんと驚くことにたった1隻のみとは思えぬ程の攻撃である広範囲のシャワービームを上下前面へと浴びせて来たのだ。接近し過ぎていた前衛艦艇の殆どはこの短時間の内にシャワービームの中に埋もれ、艦体がビームであっとに言う間に蜂の巣にされた挙句に轟沈していった。

 「前衛艦隊、被害甚大!」
 
 「第二五宙雷戦隊壊滅、第四二宙雷戦隊通信途絶!?」

 「我がミドガルド前衛艦隊及び先行したガミラス艦隊、全滅を確認しました!」

 なんたることだ。300隻の内、50隻あまりを一度の攻撃で失ってしまうとは…。

 …やはり宇宙人は侮れないな。恐ろしい恐ろしい。反省だな。

 このままでは全滅してしまう。地球艦隊もカラクルム級の射程内に入ってしまった為に被害を受けており、文字通り全滅するのも時間の問題であろう。

 「ッ……閣下、敵の砲撃が突如停止!」

 なんだと?

 ふと、豪雨の様なビームを叩き付けて来たカラクルム級の砲撃が止んだという報告に、私は眉をしかめた直後に、チャンスが再び訪れたと再認識した。恐らく敵の攻撃には持続性が無く状時間の砲撃は不可能なのだ。…可能であったら詰んだ。
 
 直ぐに再反撃の指示を下そうと思い至る。

 「閣下!地球軍司令部より緊急電です!」

 こんな時に緊急通信だと?まぁいい。読み上げろ。

 「全軍に通達する。指定した第三戦闘ラインまで、速やかに後退せよ…とのことです」

 …プランA、か。…よし、後退だ!!
 
 全艦、直ちに指定されたポイントまで後退だ!急げ!!巻き込まれるぞ!?

 『了解!』

 さて、指定のラインまで後退が完了したと同時に山南艦長が乗る”最新艦艇”も所定の位置に到達するだろう。

 ーーー同志よ、聞こえるか?

 頭に響くこの声は、同志か。

 ーーーあぁ、聞こえている。

 ーーーそうか、たった今、バスターレーザーを搭載したプロテクト級も山南艦長と一緒に所定の位置に到達した。言う必要は無いと思うが山南の隣にプロテクト級は居る。

 ーーー発射体制には移っているか?

 ーーー間もなく、ソレは終わる。

 いよいよか。では同志と同志シエラよ。頼んだぞ。バスターレーザーの力を見せてくれ。あ、今思ったのだが、この調子じゃ全ての連合艦隊は後退出
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