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バイオハザードなんてクソくらえ!【未完】
第13話
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呟く。

 「決まりね」

 だがその呟きは、よく響くものであり、クレアが呟いた直後、野営地は歓喜の声で包まれた。絶望ムードは消えた。

 クレア自身、結果が後者に傾いて良かったと安堵した。仮に今のまま旅するにしても、いずれ死ぬのは目に見えていたからだ。

 クレアはカルロスの手を借り、野戦用トラックの荷台から飛び降りた。そして、真っ直ぐとアリスへと近寄った。

 「賭けてみるわ」

 アリスは頷いた。

 今より、アラスカへの旅をする為、準備を始めた。

 夜になり、野戦用トラックの荷台にて作戦会議を始めた。作戦会議にはクレアを筆頭にカルロス、マイキー、チェイス、モーガン、アリスが参加した。

 灯りは床に置いた1つのランプのみである。

 「食料は底に尽き、ガソリンもそろそろヤバい。マイキー、お前のガソリンは?」

 「俺のニュース・トラックのタンクに半分ぐらいは」

 「チェイスは?」

 「マイキーよりもっとヤバいぞ。160キロ走れれば御の字ってところだ」

 「とにかくアラスカまで行くには、補給が不可欠だ」「そうだな」
 
 カルロスはよれよれの色褪せた地図を広げて置いた。彼は灯りを地図に近付けながら指で追う。一同は視線をカルロスの指を追った。

 「最も近くて安全なのは…此処、キャリエンティ。どうだ?」

 カルロスはキャリエンティを指さしたがアリスから「そこはもう駄目」と指摘された。これに対し、カルロスは「何故?」と顔を上げて質問した。

 「一ヶ月前に立ち寄った。空っぽよ」

 「なら、此処はどうだ?」

 カルロスはメスキートを指さした。それに対し、アリスはまたしても首を振った。

 「じゃあ、此処ならーーー」「ベガスよ」

 全員がぎょっと驚き、クレアを見た。彼女は説明する。

 「ガソリンと食糧が確実に手に入る場所は、そこしか無い」

 一同は危険すぎる、と反論した。

 勿論、クレアは理由が無く言ったわけでは無い。小さい町はもう行き尽くしたからだ。それに対し大都市であるラスベガスには大量のガソリンと食料があることは間違いない。

 「…その通りかもね。私はクレアの案に賛成よ」

 アリスはクレアの案に賛同した。マイキーは震え上がっているようだが、固い固い決意を浮かべていた。カルロス、チェイス、モーガンは諦めに近い表情を浮かべていたが、反対では無いのか、賛同の意を示した。

 「決行は明日の朝。出発の準備を」

 こうして、補給の為、ラスベガスに向かうべく出発の準備を取り掛かるクレア一行であった。
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