第12話「何故なんだ?!」
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強めて言い返す。
「元同僚も一緒に居るのだから間違いない。オリジナルのアリスはアンデットの飼い慣らし計画の推進に必要不可欠であり、彼女の血と遺伝子が鍵なんですっ。グズグズしてたら再び見失いますッ!」
しかし、私の断定的な言い方に機嫌を損ねたのか、低く険しい声音で私に言い放つ。
「君にその決定権は無い。この件については、次に予定されている委員会で話し合って結論を出す。勝手な行動は許さん」
最後に私に指差しながら「ゼノビア博士、これは命令だ」と言い残し、ウェスカー議長の立体映像は消えていった。
「クソッ!」
誰もいないことを確認した私は荒らげた。結論出すまで待てだと?…フっ、待てるか!
次の会議まで3日もある。その間、プロジェクト・アリスは消え去ったら、せっかくのチャンスが無に帰してしまう。
私は白衣のポケットに手を入れながら会議室を退室し、研究室へと戻った。胸の内に秘めた強い想いを抱きながら…。
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