第11話「お帰り、アリス」
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げて、安堵の息を長く吐き出した。衛星がこの上に来るのには、まだ少し時間がある。
アリスは左右に首を振りながらカルロスへと顔を戻した。彼は未だアリスへ笑みを向けていた。さながら慈愛のよう。
「怯え過ぎかもしれないわね」
アリスは笑う。被害妄想になりかけ過ぎたかも、と付け加えて。
だが、考えは甘かった。アンブレラの衛星はアリスを撮っていたのだ。画質が荒くとも酷くても、顔認証くらいは容易に可能だ。ゼノビアは直ぐ様、以前撮ったアリスの顔と照合を開始する。
照合が完了し、一致率が極めて高いことを示していた。
「…お帰り、アリス」
ゼノビアはニヤリと口角を上げて、画面に映るアリスへ静かに呟くのだった。
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