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バイオハザードなんてクソくらえ!【未完】
第9話
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ていたその時だった…。

 トランシーバーから大きな音がしたのだ。カラーンと甲高い金属の音だ。「本当にゴメンなさい」っと幼い少女は何度も謝罪をし、啜り泣いていた。

 スクールバスの窓からボンネットに移動したカラスは、首を左右に振りながら鳴き始める。

 静寂は破られた。
 
 ボンネットの上に立つ同胞の鳴き声に次々と答えるカラスの大群は、止まっている場所から一斉に飛び立つ。

 「発進して、脱出よ!」

 クレアの号令で、各車はエンジンを起動させ、脱出を図ろうとする。

 カラスの集団は円を作っていた。まるで竜巻のようだ。

 カラスの集団から逃げようとするが、ただ1台…L・Jとベティの乗った救急車は砂にタイヤを取られてしまい、発進しようにもタイヤが砂に埋まってしまっているという状況に陥ってしまう。

 「ちくしょう!埋まった!!」
 「このままじゃ無理だ。オットーのスクールバスに移るぞ!」
 「そうね!」
 
 救急車から降りた2人は近くにスクールバスまで必死に走る。もっとも、車から出てきた獲物を見逃す程、甘くない。

 竜巻から数十羽のカラスが食らいつこうと飛来するが、L・Jとペディの走っている姿を目撃した子供の1人が、搭乗用を開けたことにより、間一髪というところでL・Jとペディは無事に乗り込むことが出来た。

 L・Jとペディを乗せたスクールバスはクレア達と合流しようとするが、”カミカゼ特攻”のように急降下し次々と体当たりしてくる為、子供達はそんなカラスを怪物のように思えてしまい、悲鳴を上げる。

 フロントガラスにも突っ込んで来ている為、バスを運転するオットーはカラスのせいで前方の視界を完全に塞がれてしまう。いくらか走らないうちにバスは電柱に衝突してしまい、衝撃がスクールバスを襲った。

 不幸はそれだけに留まらず、フロントガラスの枠も外れてしまい、スクールバスを取り巻くカラス達はフロントガラスへと殺到し始める。

 「絶対に中へ入れるな!」

 それを阻止せんとばかり、5人の大人が枠から外れてしまったフロントガラスを支える。…助けが来るまで。

 一方、その頃…、

 「クレア!あれって…!!」

 Kマートはスクールバスが電柱にぶつかり、カラスの群れがスクールバスを取り巻いているのを見た。クレアもバックミラー越しで確認し、マイキーやカルロスらと共に救出に向かう。

 カルロスの乗る野戦用トラックはスクールバス前から斜め右で止まり、マイキーが操るミニバンはスクールバスの後ろに止めて、その場に置いた。クレア、Kマートが乗るハマーは野戦用トラックの隣に止めた。

 一行はスクールバスに取り残されている者達を救出する為、迅速に行動した。

 「さぁ、行って行って
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