第8話「もしや彼女は…」「あ、しまった…」
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ウィーンっという音と共にレンズのキャップが開き、写真を取ったであろう音が鳴った。
「よく撮れているな」
グロッキーは撮った写真を私達へ向けた。よかった。私は表情筋を保てられたか。
よし、次はその玩具をグロッキーへ渡そう。アンディがな。
アンディに指示を出し、彼は頷いた。玩具を差し出しすようにグロッキーの前に移動させる。
グロッキーは少し見つめた後、正しい穴に正しい形をブロックを1個入れていく。1個のだけで無く次々と入れていく。おぉ〜もしやこれは…!。
「き、奇跡だ…。血清の効果が効いた…。やりましたねゼノビア博士。おめでとうございます!」
記憶から論理、推理的思考力まで戻った?…これは驚異的だ!やったぞ!私は成功したのだ!!。ありがとうありがとう。お礼に2人には「やったぞ」のドヤ顔と頷きをプレゼントしよう。おや?グロッキーは何やら苦戦しているようだがいったい……え?まさか効果の方が切れた?
「…そうだな」
思わず声音が震えてしまったのは悪く無いと思う。とりあえず一歩、二歩と後ろに下がった。2人も早くその場から立ち去る準備した方が良いと思うぞ。アレ?聞こえて無い?嫌な予感がするのに…。
「UGARRRRー!!」(ウガァー!!)
「何だ?!」「いったい何が!?」
ほら見ろ。言わんこっちゃないな!私はお前達が出れやすいように部屋の外に行っているぞ。そしてドアの前で立っていつでもドアをロック出来るようにタッチパネルに手にやっているから急いで来いッ!。
「嫌だー!?死にたく無〜い!!痛い痛い痛い!!。あ…」ブシャー
ムンディー!?クソっ死んでしまったか!お前の事は忘れないぞ(黙祷)。そういえばアンディは未だ…アレ?何でドアが閉まって…、
「ゼノビア博士ッ。待ってくださいッ!。ドアを開けてッ!」
しまった!?閉じってしまっていたか!?何故…あ、そういえば流れるようにドアのロックをしていた気が…。
いやでももう、開けように開けれない…っ。だって後ろには「ねぇ、アンディ?今貴方の後ろに居るの♪」って幻聴が聞こえるぐらいグロッキーが歯を見せびらかして獲物を頂く笑みを浮かべているのだから。
「ドアを開けてッ!開けてください!!」
あぁ、アンディがするその顔は心に来る。大丈夫だ。私も心に来ているよ。ガラス張りの関係でか自分の顔をうっすらと反射して写っている。内心では、とても出来ないような表情をしてるのに対して表の表情は冷静沈着なソレだ。こんな時ほど嬉しいことは無い。
「お願いします!!。どうか…!?」
…そうだっ。ドアを開ける前に早く懐に閉まってあるGLOCK17ハンドガンを取らない…そういえば持っていな
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