第6話 ゼノビア「世界は〜終末となったよ〜。やったぜ♪…じゃないわ!」
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
「奴等は本質的には獣です。だが調教は出来る。人間には戻れなくても、飼いならせば大量の労働力として使える。それにより我々は地上に戻り、新時代を…新世界を築けるでしょう」
この私のプレゼンのような報告により議長含む委員である支部長達は気に入っていただけたようだ。場の流れは私にある。良いぞ。この調子に「数ヶ月の実験で何も示せて無いっ。未だ地底生活じゃないか…ッ」…。
おのれパリ支部長め。不安不満を降らせるな!私もそうなりそうじゃないか!!。
「オリジナルのアリス無しでは計画の進展は難しいんです。複製遺伝子で創ったクローンでやってみてはいますが…上手くいかない。安定した結果が出ないことには…」
「フンっ。82回も失敗しているが。ゼノビア博士?」
す〜。黙れロンドン支部長!人が気にしていることを!!。まぁ?私は優しいですから?肩をすくめるだけで留めてあげますよ。
「それどころか科学的要素などまるで無さそうだが?」
ハッ、科学のことなどこれっぽっちも知らない男の分際でよくもその口叩けるものだな。ハゲ薬作ってお前の頭に掛けてやろうか?!思わず言いそうにはなったが、ウェスカー議長が片手を上げたことで静まり返った。
はぁ〜(溜息)私、血液値上がるな。絶対…。
ウェスカー「アリス計画とアンデット飼い慣らし計画は我が社の最優先事項だ。他の研究を捨ててこの2点に専念するんだな」
ウェスカー議長…他の研究なんてありませんよ。この2点だけです。他の研究あるよって、でっち上げたせいかな?きっとそうだな。うん。バレるとマズイな。それらしいこと言うか。
「結果を急ぐと、完成度に問題が出る恐れがありますが…」ウェスカー「なら他の者を任命するだけだ。我々の期待に答えてくれる人間を…」
例えばスレイターのような?だとしたらゴメンだな。しかし、まさか彼が私を脅すようなことを言うとは…。
ウェスカー「引き続き研究を続けたまえ、ゼノビア博士。…では解散としよう」
そう言った後、ウェスカー議長と委員である支部長達の姿が一斉に消えた。
〜〜研究室〜〜
会議が終えた後、私は研究室に直行し、着ていたスーツを白シャツ、ネクタイ(ネクタイはスーツの時と同じ)、白衣に着替えた。現在は椅子に座って背もたれに背中を預け、コーヒーを飲んでしばしの休憩をしている。
休憩後は委員会からの指示通り、私は2点を優先してやるとしよう。仕事この2点しか無いけどな。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ