第6話 ゼノビア「世界は〜終末となったよ〜。やったぜ♪…じゃないわ!」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た…。ほんの少しではあるが基本的な知性が、死んた後もあるのかもしれない…。
アンデッドとなった元人間も、もしかしすると失った知性を取り戻せるかもしれない…。
此処にはエレベーターで昇ってくる者が数人居るという以外、生命体が存在する微候は無いのに有刺鉄線付きの金属フェンスに、わらわわと集まってしがみつく…。
だから…、
「生きの良いアンデッドが欲しい。塔の用意を」
答えを得る為には更に多くの実験が必要になる。
世界は確かに愚かな男2人のせいで、アポカリプス(黙示録)となったが、私にはまだまだやらねばならない実験がある。アンブレラ社は世界を救うのだ。…これだけでも私はやり甲斐を持てる。
私はくるりと向きを変え、警備員2人の後ろから気象小屋の反対側にある監視塔に向かった。石灰の匂いが鼻にツンっと来るが、これはこれで有り難い。
だって溝見たくないから。クローンの死体いっぱいあるから。数体サイコロステーキのようになっているの見たく無いから。見たら見たらでステーキを食べることは一週間くらい出来そうに無い。
監視塔に入った私は最上階である15階へ向けてエレベーターで昇る。着いたらバスケットに入る。
このバスケットは熱気球に似ているがコレは消防士が使うもので、伸縮可能な金属バーがバスケットに入った私から見て、天井の先に付いている。
後から来た警備員2人は私に続いてこのバスケットに入る。
私は監視塔の見張りでもありバークスに振り向き、頷く。バークスは金属バーを起動した。私達の乗せたバスケットは金属フェンスを超えて、アンデッド達の上に達した。
アンデッド達はバスケットの下を掴もうとする。時には飛び上がろうとするアンデッドも居る。ひぃ、怖い!まぁ、内心でとても人前で出来ないような顔をさらしている女(自分)は不思議なことに表情筋一つも動いていない。…動いていないよな?
む?あのアンデッドは他と比べて状態が良いな。よし、あのアンデッドに決めた。
「あそこだ、あの後ろに居る奴が欲しい」
警備員2人は頷き、カーボンファイバー製の首輪を取り出し指名したアンデッドに縄を投げた。今更だがこの警備員達の名前って何だったかな?確かハンバーグ君とジュルジュル君とかいう名前だったような…?きっとそうだな!。
指名したアンデッドは見事に縄に掛かった。腕にではあるがそれは問題無い。これで簡単に仕事が進むから。
警備員2人がかりで引っ張り上げ、バークスは金属アームを縮めていく。
私達を乗せたバスケットも共に監視塔まで戻り、その後に用意してあった拘束具を装着させた。
「ケツみたいな匂いだな。死んだケツだ。まずシャワーを浴びせたいぜ」
「俺のをく
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ