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バイオハザードなんてクソくらえ!【未完】
第5話
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 何台とあるカメラが”とある事”で全てを記録していた。

 今、映っているのは大都市のワンルームマンションのように広い真鍮と大理石からなる浴室だ。そこには、生まれたままの姿となって倒れている一人の若い女性が居た。

 彼女は意識が無いのか眠っていた。寝息をするたびに、ゆっくり上下する胸が現在も生きている印であると証明していた。

 彼女は目を覚まし、ゆっくりとその場を立つ。起きたばかりであるためか、かなりふらついている。青い瞳も少し眠そうであった。

 「此処はいったい…?」

 自分が何処に居るのか思い出せず、ほんの少し、混乱していた。

 彼女は今も出ているシャワーを止めて片手で曇った鏡を拭いて、自分の姿を眺めた。

 「左肩にあざ?それにナイフの傷跡のような…」
 
 彼女はじっと見つめて、思考する。何故、このようなものがあるのかと。

 「はぁ、駄目ね、分からないわ…」

 しかしどうやってその傷がついたのか全く見当もつかなかった。

 彼女は浴室から出て、広い寝室へと入る。浴室にあるカメラもその姿を追おうとするが、既に出てしまっている為、別のカメラが起動し始めた。

 「覚えてはいないけれど、何故、私のであると強く脳が訴えるのは何故かしら?」

 彼女は疑問に思いつつも、キングサイズのベッドの上にある赤いドレス、下着を着た。足元にあったブーツも履いた。

 「私にぴったりだわ。これは私のなのね…似合いすぎ」

 彼女は自身の姿を寝室にある鏡で、うっとりとしながら眺めていると、ふと気づいたことがあった。

 「あら?これは結婚指輪?なんで私の手に…」

 彼女は左手に、はまっている金の結婚指輪に気づくがやはり何も思い出せないようだ。ただ自身について思い出せてくれたきっかけが一つだけあった。自身の名前と思われるのがあったからだ。

 「私の名は、アリス」

 アリスはほんの少しであるが、自身の事に知ることが出来て嬉しくあった。

 ふと、アリスは気づく。時計には朝の8時とあるのに太陽から照らされる気持ち良い光が窓から全く無いのだ。

 どういことなのか、あまりに不自然と感じたアリスは奇妙な模様をする赤色のカーテンに近づいて、パッと横へ開けた。アリスが見た光景は…、

 「なんでコンクリートの壁が…ッ」

 朝日では無く、コンクリートの壁だった。アリスはよりいっそうに混乱した。あまりにも豪華な内装とはそぐわないからだ。

 気持ちを落ち着かせないようと深呼吸をし、一先ずの落ち着きを取り戻したアリスは寝室を出て、少し歩くとそこは食堂だった。

 食堂は無駄に広い。それはもう、縦に長い長いテーブルを除けば50人は優に入る程に。

 アリスは脇テーブルに置か
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