第4話
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だ。筋肉を切り裂く痛みを。銃弾の熱による痛みを。
その光景をSUVの中、後部座席に居るアンジーは窓を手をパーにして叩きながら、泣きながら枯らんとばかり声を出す。だがアンジーの声はアリスには聞こえなかった。
ジスンは頑張って立ち上がり、SUVのドアを開けて車に入ろうとするアリスに拳銃を構えた。
「アリス、もう一度、撃たせないで!」
アリスは振り向くがそれもほんの少しのこと。アリスは興味無いとばかり無視し、すぐ車に入り、エンジンを掛けてこの場を跡にした。
「…アリ、ス…っ」
ジスンはアリスとアンジーを見送った後、彼女は泣きながら自分の頭に拳銃を当てて、撃鉄を引いた。
アリスとアンジーが乗るSUVは国道210番出入口検問所に到達した。出入口にはアンブレラ社のSUVとパトカーが一つのレーンを残して、道を塞いでいた。その一つのレーンにはアリスとアンジーが乗るSUVの姿があり、その前には数名の警官と若いアンブレラ女性警備員の姿があった。
警官達とアンブレラ女性警備員、フォーナリとで少々、言葉での喧嘩があったが直ぐに終わった。内容は通すか通さないか、だ。結果は通すこととなった。
フォーナリはアリスを見て許可を出した。
「進んでください、ミス・アバーナシー。ゼノビア博士がお待ちです」
アリスは彼女の鼻を殴りつけたかった…が、アクセルを踏み、前を進んだ。殴らなかったのは裏にはゼノビアが居ることが分かったからだ。
そして、都合の良いことに自分達を除いて、車の通りなど一台も無かった。デトロイドでは戒厳命が引かれた関係もあるのだろう。つまり、許可無しに通りに出ることなど出来ないということだ。
このアンブレラの施設は現在、とある理由から重要性が増している。
そうして、進んだ先にはセキュリティ部門の50人あまりが駐車場の入口でアリス達を待っていた。その内の5人が横に寄り、アリスとアンジーが乗るSUVを通した後、元に戻り隙間を埋める。
隙間を埋めた後、SUVを追ってきたミニバンに発泡し始めた。追ってきたミニバンをバックミラーで確認したアリスは見覚えがあった。カルロス、L・J達が乗っているミニバンであったからだ。
アリスは心の中で幸運を祈り、車を止めた。其処には、ゼノビアとセキュリティ部門の四人が二人を待っていた。
きっちりしたシャツとネクタイの上に白衣を来ている、うら若い白髪の女性ゼノビアはアリスから見ても美女と呼ぶ程である。まぁ、最もアリスは彼女へ酷く冴えないと口から言いたいが…。
ゼノビアは、殆ど笑顔でアリスへと口を開いた。
「おかえり、アリス」
「ただいま、ゼノビア博士」
この日、アリスはアンブレラとゼ
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