第3話
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事前の上級反射テストを必ずやっておくんだ。それから電気インパルスのモニターしてくれ」
「ゼノビア博士!」
コール君、どうしたんだ?落ち着け。まぁ、彼へと振り返っていないから声音で判断しているだけだが。
「ゼノビア博士!」
コールが悲鳴にも近い声で叫んだ。私は溜息を付きながら彼へ近づいた。
「本当にどうしたのだ。一体何だ?」(呆れ口調)
「そ、それが、彼女…っ」
彼女が何だって?まさか彼女の名前が分からないなんて言わないよな?
「私の名前はーーーアリス」
ほら、君のおかげで本人が名前を低い声で言ったじゃないか…本人?私はパッと振り返った。
「フン…。”何もかも”覚えてるわ」
アリスがニヤリっと笑った。同時に敵意や殺意と言った視線と感情を私に向けている。
記憶が戻ったのか!いやそれにしても何故、私に敵意と殺意を向けているのか。
心当たりは…凄いあるな、ありまくりだな。
アリスはドイルが持っているペンを掴み、目にも見えない程のスピードでドイルの瞳寸前に止めて、肘タックルを食らわせてその一撃の元でドイルを倒した。
あっという間だな、と呑気に思いながら私はこの場から立ち去りたがったのだが気がつくと腕を掴まれて、投げられるくらいの勢いでタンクに衝突し、タンクが粉々となり、そしてガラスだらけの床に勢いよく倒れてしまう。痛すぎる。
「キャーッ!?」
「ぐわーッ!?」
「スタンガンを喰らえ!…あれ?効いてない?あ、俺に帰ってきた。ということは俺、気絶しちゃう?…タァアアア!!」バタン
…気絶したフリをしよう。気配でアリスが立ち去ったと分かったら顔を上げて、状況把握に努めよう。
しかし意識が朦朧としているな。私は痛みを堪えて意識を保とうとするが容易では無いな。だがそれでも!
アリスはこの場から立ち去ったようだ。
私は倒れた姿勢のまま、顔を上げた。監視モニターを見上げると行方不明だった筈のSTRAS所属ジル・バレンタイン、元UBCS隊長カルロス、民間人のL・J、そしてアッシュフォード博士の娘であるアンジェラと共に脱出したようだ。
「大丈夫ですか?」
この場に駆けつけた医者が馬鹿げた質問をしてきた。大丈夫だと?お前の目には大丈夫に見えるのか!
「心配を掛けてくれてありがとう」
まぁ私は偉いからな。今のこの感情は自分の腹に収めて置こう。私は医者の手を借りて立ち上がり、医務室に向かいながらコールに話し掛ける。
「この医療研究所を引き払い、デトロイドの施設に移るぞ。あぁそれと、アリス計画の始動も忘れるな」
アリスはアンブレラにとって必要な存在だ。取り返さねば。
そ
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