第1話「世界に終末の渦がやってくるだろう。まさか本当に起こるとは…」
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しあぁ、なんて素晴らしい身体なんだ(感動)。
…しょうもない話かは分からないが、自分って胸大きかったのだな。大きいからきっと下は見え、そうではあるな。
ちなみに肉体入れ替え前は子供から「ママ、アレってオバさんだよね!」と興奮したように好奇な目線で自分に向けられた時があった。
まぁ、前の容姿はオバさん(美人)で中身の年齢は現在を含めると中年をほんの少し超えた程度の年齢である。
…とはいえ、それぬきにしてもショックだったな。
1番はステラにも言われたことがショックだったな。…なんか無性に腹が経ってきたな。この際だ…現代社会の目から消えてもらおうか(暗黒の笑み)。
私はステラの私邸で”アンデッド”について激しい議論を戦い、意識が完全に此方へ向かっていることを確認したのち「ステラ、残念だ」と私はステラへそう言った。
椅子に座って「え?」とステラは疑問に思ったであろうその瞬間、剃り上げた金髪をしサングラスを掛けた”彼”によって、肌が露出している無防備な首へとステラは彼により麻酔を打たれ、彼女は直ぐ深い眠りについた。
ふと、階段から気配を感じたので近づいてみたが、艶やかな黒い長髪の幼い子供が呆然としながら私の方へと向いてその場に立っていた。
そういえばステラには娘が居たな。…え、まずい、今の光景を見られたら、私は終わりだぞ。
回避しなくては!(使命感)。
私は「ベッドへ戻りなさい。お母さんと大事な話をしているところだから」と優しい笑みを浮かべて言葉を掛けた。
聞き分けの良い娘で助かったが…それでも祈る他あるまい。
ハイブ最下層にある私の執務室にある3個有る中の一つに、人間冷凍装置が有る鉄の棺へとステラを収容するがその内の一つを隣の部屋に移し、其処にステラを再収容した為、執務室には2個の人間冷凍装置がある。
しかしステラは社会からは既に亡くなったことになっている。やはり”形”というのは必要であるので瓜二つのダミー人形(人間)を秘密裏に棺桶へと入れて後日、葬儀と埋葬を執り行う。
私は当日、ステラの娘と共に参列した。ステラの娘には悪いが君のお母さんの事を話す訳にはいかない。だって色々と怖いもの。
私はステラの娘と、彼女が受け継いだ会社の半分の後見人となった。
そして今や莫大になったアンブレラの利益と資産を管理する為、私『アレクサンダー=ローランド=ゼノビア』博士は強力な人工知能を創り出した。
コンピューターのインターフェイスにステラの娘の記録を使い、空間上に赤くホログラム投影された、アンブレラのロゴが入った大きなネックレスを首から掛けた少女へ、私は名前を授けた。
ーー『レッドクイーン』っと。
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