戦姫絶唱シンフォギア 無印 After Story
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メリットは当然ありフエルミラーの性質上、増やしたい物だけではなく使用者の姿も鏡に映り込む場合、そのまま一定時間を過ぎると、実体化した鏡人間が自我を持ち、此方の世界へ勝手に出て来てしまう。
此方側の世界へと侵入するのを防ぐには、備えられているボタンを押す必要がある。これにより、侵入防止となるのだ。
複製されたノイズはコンテナへと運ばれ、実験用の部屋に移動が完了した。
実験用の部屋は広く、戦車は勿論コンテナが優に入れる程の広さだ。
コンテナ内には視界を確保する為の照明が一つあるのみで、複製ノイズが何時カチンカチンライトの効果から開放されるかの危険性はあるだろうが、そこは大丈夫。
何故なら今もなおコンテナ内には、カチンカチンライトを照射し続けている人型アンドロイドがいるからだ。
とはいえ、油断は禁物。
もしもの時ということもあり、コンテナの周囲には数名の戦術対策担当コピーが目を光らせている。
そんな中で、オレンジ一色の服装の男はカタカタと歯を鳴らし、身体のほうも尋常じゃない程に震え怯えている。
「ひっ、い、嫌だ!入りたくねぇッ!!」
「それは許可出来ない、盗人」
ちなみにこの男、ヒルデの財布を盗ったひったくりである。
経緯として、ヒルデはポケットの分かりやすいところに財布を入れているからよく盗られるのだが、スリに会ったら必ずスリ返すように前世より意識している。
つまりは、自分の財布は取り返し、相手(盗人)の財布も盗り返すのだ。
盗人は気づき、財布を盗ったなと喚き散らし、ヒルデは路地裏へとわざと逃げると同時にコピーに連絡を取り、ヒルデを追いかけて来た盗人は、待ち受けていたヒルデとコピーらに包囲されてビビリ、今に至る。
「入らなけらばどうなるか、分かるな?」
盗人の背中にハンドガンを突きつけるコピー。
無論、脅しだ。それにハンドガンの外見は本物であるが、実際のところ本物ではなく、ただの玩具。
「ひ、ひっ!?わ、分かったっ、入る、入るからよっ…!!」
だがそれを知らぬ盗人からすれば、本物の銃なのだ。
いくら自分がコピーより渡された銃を持っているとはいえ、この人数さで立ち向かえる筈もなく、何よりも尋常じゃないほどに怖い。
なんてたって、同一人物が至るにいるのだから。
盗人はコンテナへと一歩ずつ一歩ずつ歩み、やがて完全にコンテナ内へと入った。
コンテナの扉は閉められる。
コンテナ内の状況観察は、コンテナ四方に設置されている監視カメラを通して行う。
コンテナ内に居るひったくり犯には、アルト小隊が一人【シロコ】が持つデザートイーグルを汗滲ませながらギュッと右手で握っていた。
「実験を始める」
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