第15話「その手は繋ぐ為にあるんだ!皆で力を合わせて倒そう!/まさかこんな事になろうとは…」
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
響、翼、クリス、そしてヒルデは街にある東京スカイタワーにてノイズと戦いを繰り広げ、現在は”彼女”と対峙していた。
事の発端は櫻井了子である。二課司令官、風鳴弦十郎は最近の彼女の様子がおかしいと気づいた。
それだけでは無い、…彼女の行動に疑いをそして違和感を持ち始めたのだ。
弦十郎の指示の元、調査部による調査と米国政府による御丁寧な案内でその疑い、違和感が確証へと変わった。
…まず、おかしいのだ。ノイズはそもそも本来、一般人が普通に生活していてノイズに遭遇する可能性は非常に低く、一生涯に通り魔事件に巻き込まれる確率を下回るとされ、人々の認識もそのようなものとなっている。
私立リディアン音楽院高等科周辺にてノイズの発生が頻発している状況は、明らかな異常事態と言えた。
そんな存在を確認した二課は直ちに彼女が所有している屋敷へと赴いた。
だがそこには戦闘が起きたと容易に分かった。軍人達が血を流していたからだ。
二課は疑いの対象である彼女をいぶり出す為に、スカイタワーにて発生したノイズに対し、敢えて全ての装者とヒルデを向かわせた。
例の【ソロモンの杖】による人為的な発生によるものだと分かったが、現在の所有者が分かっていない。…いや、既に分かった、が適切だろう。
「フィーネ!この惨状はお前の仕業か!」
「フィーネ、だと!?どういうことですか、櫻井女史!」
身近に居たのだ。
今、対峙している彼女こそが…櫻井了子でありフィーネであると。彼女がソロモンの杖によりノイズを自在に操っている存在であると。
世界中の人類の遺伝子構造に潜み、アウフヴァッヘン波形に呼び覚まされる旅に蘇る先史文明期の巫女。それがフィーネの正体である。
フィーネの末裔は、世界中に存在するが、同一時間上に存在するフィーネは、その魂の数と等しくひとりである。己が恋心を伝える為にバラルの呪詛を解き放ち統一言語を求めた彼女は人類の歴史に度々登場し、数千年の時を経た現代において、ついに、その成就を目前とするのであった。
それを証明するかのように突然地面が大きく揺れだした。その揺れは徐々に大きくなり、地響きが辺り一帯に鳴り響く。そして、天を突くように大地を割りながら、巨大な塔が現れた。
だがそれだけでは無い、了子の…フィーネが今までやってきたことは序章に過ぎない。最終目標は…月を破壊し、世界を再び一つに束ねること。
少女達は人々と世界を守る為に、彼女の野望を止めるべく、行動を開始する!
第3.5話 まさかこんな事になろうとは…
〈ヒルデSIDE〉
「もはや余人に私を止めることなど叶わぬ。そこで大人しく見ていることだな」
「櫻井女史、いやフィーネよッ、お前を止めて見せ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ