第14話「陽だまりに翳りなく」
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お願いしているの。私の全部を預けられるのは響だけなんだから』
響は自身が戦う理由を思い出していた。
「(戦っているのは私一人じゃないんだ。シンフォギアで誰かの助けになれるなんて思っていたけどそれは思い上がりだッ。助ける私だけが一生懸命じゃない。助けれる誰かも一生懸命なんだ!)」
『おい、死ぬなっ。生きるのを諦めるな!』
『怪我は無いか?お前、名前は?・・・そうか、私はヒルデ。お前とお前の友人を助けた者だ』
『私一人では難しかったが立花のおかげで人々を助けることが出来たことに礼を言う。おいっ、私に抱きつくなッ!あ、いや、そこまで落ち込まくても』
「(本当の人助けは自分一人の力じゃ無理なんだ。今なら分かる気がする!)」
「キャー!?」
「(未来!)」
山岳の道路を走る未来を発見した響。
彼女はブースターを起動しながら、急行する。
走る未来だが体力の限界により地面に倒れ込んでしまう。それを両手で防ぐ。
しかし、後ろを振り向くとじわじわとやって来るノイズ。距離はもう10Mと言ったところ。
此処で私は終わりなのかっと諦めようとしたが未来はまだまだと吠える。
「(まだ此処で諦める訳にはいかない。まだ響と流れ星を見ていない!)」
前に向かって走る為、足に力を入れようとした時、先のノイズが空高く飛び地面に突進する。それにより、道路は崩れ、ノイズと共に下へと落下する。
このまま落ちてゆくと未来は目を閉じたその時、響が横から力を込めた拳で突貫しノイズを倒した。
響は直ぐさま未来の元に行き、未来の身体を両手で支え抱きつき、半回転しギアを展開し着陸姿勢に入る。
このままコンクリート歩道の隣にある緑がある芝生に無事に着陸、、はならなかった。
一応着地らしいことは出来たのだが、ダイナマイトが爆発したんじゃないかってくらいの音を発しての着地の後に勢いよい過ぎて、両者はコロコロと転んだ。大体5mくらい。
後少しで川に入ってしまうところだったが杞憂で終わったようだ。
二人は起き上がった。響はシンフォギアから変身を解除し制服へと戻る。
「あ、たたた」
「痛〜い、あっ」
「「あははは、はははっ」」
「格好良く着地したかったな〜♪」
「あっちこっち痛いけど生きてるっ感じがするよ」
「ありがとう、響なら絶対に助けてくれると信じてた」
「ありがとう、未来なら最後まで諦めないって信じてた」
二人は褒めあい、そして称え合った。
響は最後に友達だからっと付け加えた。
友達と響から聞いた未来は涙を流す。それに驚き戸惑いワタワタと慌てる。
慌てたと同時に未来は響へ抱きつき
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