第12話「兆しの行方と謎の女性」
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ままでは帰ることは出来なかった彼女は事の成り行きが収まるのを待った。
クリスの攻撃のアレは…凄まじいの一言だ。
矢での攻撃、ボウガンでの攻撃、銃での攻撃、ガトリングでの攻撃、時にはミサイルをも放つ。
ヒルデが見たミサイルはスカート型のミサイル発射ポッドが横に開いて撃っていた。
矢ですら小さなクレータを作っていた。
その時である、なんと空中から飛行型ノイズが降って来たのだ。
ドリルのように回転して数体のノイズが、響達とクリスに向かって落ちてくる。
クリスを襲うノイズに体当たりを仕掛けて倒し、そのままの勢いでクリスに響は倒れ掛かる。
突然の事態に驚きの色を隠せない両陣営であるが、翼は響とクリスを守る形で武器を構え、周囲を睨みつける。
その時であった。
「命じたことも出来ないなんて……あなたは私をどこまで失望させるのかしら」
海の見える丘の上に、その人は居た。
夕日を背に向けて、手すりにソロモンの杖を押し付けている人物がいたのだ。
服装は黒いコートに黒いハットフェルトつば広帽子、黒いサングラスをした金の長髪の女性だ。
「フィーネ……!」
「(フィーネ…?終わりの名を持つもの……)」
翼はその姿を確認すると警戒をより一層強めた。
クリスは響の体を突き放す。
突き飛ばされた響はこれまでの戦闘に負担が掛かったのか意識が失いそうになっていた。
そんな響を翼が受け止める。
「こんな奴が居なくても戦争の火種くらい私一人で消してやる!そうすればあんたの言うように人は呪いから解放されてバラバラになった世界は元に戻るんだろう!?」
クリスの言葉に対してフィーネは溜息をつく。
それはまるで失望したと言っているよう。
「もう貴女には用は無いわ」
その一言でクリスは狼狽あえる。
フィーネが言ったことを証明するかのように操作された残りの5体のノイズが向かってきた。
2体がクリスへと。
3体が二課装者達へと。
クリスと二課装者は向かってきたノイズを倒したがフィーネは海の先へと逃げた。
フィーネを追うようにクリスは慌てて追いかける。
海の先へと逃げた方向を少女達は見つめる。
フィーネとは一体何者なのか?
一つの謎を残し、戦いが終息した。
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