第12話「兆しの行方と謎の女性」
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ていない。
催し物ならどんなに良かったことか…。
ヒルデは森林公園へと足を進めてゆく。
この先が気になる?…では彼女、ヒルデの視点へと移ろう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ーーーそして時は戻りだすーーー
〈ヒルデSIDE〉
まさかクリスって敵対存在だったとは…。
であれば風鳴も他も言ってほしいものだ。はぁ〜。
あ、それにしてもクリスのバイザー、素晴らしいな。鎧の方も褒めておこう。
……いやいや、何呑気な事を考えてしまっていたんだ、私は!?
早く退避しなければいけないというのに!!
……ん?戦闘が、止まった?
・・・・・・
・・・
よし!このままそ〜とこの場を離れよう、幸いにも距離は少しであるものの離れている。
では、私は退場させてもらう。
「っ!…そういうことか」
さらば、クリスよ。
今何か言っていたような気がするが、気にするまでもない。
シュン
……?
バキ、バキ!
……?
ド〜ン
…………?
隣にあった木とその延長線にあったとされる樹木が真っ二つになったり、木片になっていた。
………は?
「おい、お前っ、ふざんけんなッ!?」
それは此方のセリフだ。
いったい何が起きた?
というかまさか私の位置が分かったのか!
「…フっ、アハハハッ!」
気の所為であって欲しいのだが、眼と眼が会っている。
『眼と眼が会う♪〜〜〜?』
違〜が〜う!そんな意味の訳があるかッ!?
「なぁ〜んて悠長♪、…この期に及んでッ!!」
紫色に近い刺々しい鞭が、クリスから放たれた。
よし、響を盾にしよう。
丁度響達はクリスの方に向いているし、何よりも響が私の目の前に居る。
悪いな、響。私の為に盾となってくれ。
さて、よし、そのまま、そのまま!…ん?
盾となっていた筈の響が、ジャンプして避けた。…は?
後ろには私が。
あ、ヤバっ。こっちにやってきた!【ひらりマント】間に合うか?いや、間に合せてみせる!
「(うおぉぉぉおッ)」
よし、なんとか鞭を跳ね返せたか。
響よ、フェイントをしてぽんと斜め後ろに威力を逃がして避けるとは…。
いや避けるのは当たり前か。
しかし、だ。…鞭凄いな、自在にコントロール出来るとは。
まぁ、流石にこれ以上は、な?
「気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ気に入らねぇ!」
呪詛のように強く言い放つクリス。
クリス?落ち着こうじゃあないか。
まさか鞭が私に
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ