第11話「未来からの相談/響からの相談」
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〈ヒルデSIDE〉
いやはや、今日は良い天気だな。
デッキチャアに腰掛け、身体を背もたれに深く預け読書をする私。
日が当たって気持ちよい。
読書が一段落ついた時、私が持つスマホに通知音が鳴った。
デッキチャアの直ぐ隣にある、小さな丸机に置いてあるスマホを手に取り通知を見る。
え〜と何々、相談したいことがある・・・か。
私は正直に言うと此処で寛ぎたい。だがもしも行かなかったらどうなるだろうか?
未来は響の事になると怖いからな。
仕方がない。
支度を整えて行かなければ。
財布は持ったか?
スペアポケットは持ったか?
スタンガンは持ったか?
準備は整った。では出発だ!え〜と場所が…。
そうして集合場所へ辿り着いた私。
此処は喫茶店。
席に座り、しばらく待っていると未来がやって来た。
店員の案内の元、私のところへやって来た未来は挨拶をした。私も挨拶を交わす。
未来は席に座り、流れるように注文をする。
私も未来に続き注文。
私はコーヒ、未来は紅茶。
しばらくすると注文したものがやってきた。
「今日は私の為に時間を作ってくれてありがとうございます」
「そんなことは無い、丁度暇をしていたところだ」
「それで何か相談があると聞いたのだが…」
私自身じゃないよな?そうだったら困るぞ。
「そ、その、響についてなんですけど…」
響? また何かしたのか?
「ここしばらく私に何か内緒で何かしているんです」
ふむふむ。
「ある日は授業中に突然と抜けて」
「ある日は夜、寮でレポートを二人で纏めてる時、用事が有ると言って出掛けて」
「ある日は師匠のところに行ってくるとか」
ふむふむ…ふむ?
「まるで隠し事をしているようで、はぁ〜響、私じゃ頼りないって言うの?」
なんだろうか、未来の後ろから黒いオーラが漂って見えるのは気の所為だと思いたいのだが…。
「ヒルデさん、何か知りませんか?」
「すまないが、何も知らないんだ」
しかし、そうか、響の奴、何を隠しているのだ?
人助けか? いやでもそれは未来も知っていることだし…。
はっ、分かったぞ、ダイエットかっ!
最近よく『師匠のところに行って来ます!』っと元気一杯に行っていた。
しかし、ダイエット?響、健康体だと思うが…むしろ身体付きが良くなった気がする。
たとえば、たまたま公園を散歩していた時に体操着姿の響がランニングしていたのを目撃したが至って普通だった。
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