第9話
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は泣きそうになっている。後ろには腕を組んだ私。
他人視点だと私は彼女をパシリとして使っていることになる。
あっ、ヤバい、今にも泣きそう。
よし、ここは…、
「よければ買おうか?」
買ってあげよう。
彼女は此方に振り向く。
「い、良いのか?」
か、可愛い…じゃなくて。
「あぁ、金が無いんだろう?」(お金無いんだろう? なら私が出す。だから泣くな絶対に泣くなよ)
「ッ!?、聞いてたのかよっ」
「聞くつもりは無かったのだが…」
「…っ///」
顔真っ赤。恥ずかしさ全開だな。
その気持ちは分かる。
「どれを買いたいのか、言ってみろ」
「う、うん」
だがらその小動物のような顔は止めてくれ、沢山買ってあげたくなってしまう。
ちなみに自動販売機についてだが、前世より少し進化した見た目をしている。
「じゃ、じゃあ…コ、コーラを」
「そうか、待っていろ」
では買うとしようか。…だからその顔は止めてくれ。
ーーー3分後ーーー
「…ゴク、ゴク‥ファア、戦いの後に飲むコーラは格別で美味いなぁっ!」
戦い、か。
そういえば汗をかいているなこの娘。夜のジムにでも習っているのか?よく見ると細身ながらも筋肉がついて引き締まっている。
まぁ、運動後に飲むコーラは最高かつ美味しいと前世では評判だったな。
そこはこの世界でも変わらない、か。
「悪りぃな。お前ぇからコーラ奢っちまって」
「気にするな」
それは良かったな、名も知らぬ少女よ。
あ、一気に眠気が襲ってきた。
別れの言葉を告げて帰ろう。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
〈雪音クリスSIDE〉
融合症例第一号のあの女っ、思いだしただけでもイライラするッ!
気に入らねぇ、なんだアイツは…。
『私たちは言葉が通じ合うんだから、ちゃんと話し合いたい!』
話が通じ合うだぁ?何をほざいてやがるッ。
敵に向かってその口!なんて甘々なんだよ!!
はぁ〜とりま、あの戦いの後の気分転換に外に出た訳だが、喉が乾いてきたぜ。
おっ、自動販売機があるじゃねーか。コーラあるじゃねーか!
コーラ飲みたかったんだよな〜!うし、コーラに決めたぜ!
そういえば手で握ってあった金がねぇな…は!?無い、無い!?
「あぁ〜くそっ、金何処いっちまったぁ?コレじゃ買うこと出来やしねぇっ」
クソっ、ポケットには…ねぇよな〜。
「大体なんだよ、【フィーネ】のやつ。飲みもん買いたいって言っただけなのに一万をホイっと渡すなんて金銭感覚狂
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