第9話
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諾したヒルデは合図のもと始めた。
まぁ、ヒルデのその考えは直ぐに訂正せざおえなくなってしまう。
想像して欲しい。
岩を粉砕する。衝撃波を発する。クレーターを作る。空高くジャンプすることも意図も簡単にしている。
科学力の粋を結集した力を借りず、弦十郎は全て生身で行っていたのだ。彼自身、負荷は全く無い。
ヒルデは絶句した。本当に人間なのか? 超人で人間兵器の間違いではないのか?
そんな彼、弦十郎から着信が掛かり、今まさに会話をしている。まぁ、会話といってもまだ挨拶ぐらいだが。
物理的にもクビを切られないようにしなければ! それが、今の彼女の心情だった。
「私は着信受け入れしたかったのだが、猫に取られて猫が着信拒否を押していた」
ちなみに猫は飼っていない。飼ってないのだが今のヒルデの心情を例えるとするならば…核ミサイルが海を超え首都に襲来しようとするのを総力を挙げて阻止する、だ。
ヒルデはスマホのとあるAppにある音声を流す。
「にゃ〜お〜」
猫の鳴き声である。
「悪かったな」「(頼みからコレで納得してくれー!)」
ヒルデのこの想いは、核ミサイルを迎撃の為に迎撃ミサイルを発射し、無事に迎撃出来ますようにと中継越しで祈るソレである。
『猫が操作するとは驚きだな』
迎撃成功。
二課の長、弦十郎。納得したようだ。
ヒルデは安堵した。
そんなヒルデの気持ちを知らない弦十郎は”緊急の要件”を彼女に言った。
『ヒルデ君、ノイズが出現した!出現場所をメールで送信した。直ぐに急行してくれ!』
「すぐ向かおう」
…ふぁっ【規制済み】。
その後、ヒルデは無事、ノイズを撃退した。
〈ヒルデSIDE〉
ノイズを撃退し、私は帰路に着いたのだが…。
「あぁ〜くそっ、金何処いっちまったぁ?コレじゃ買うこと出来やしねぇっ!」
特徴的な髪型をしている長いツインテールの銀髪の少女が、ドリンク自動販売機の前で何かを買おうとしていた。歳は響より上といったところか。
どうやら何処かでお金を落としたようだ。
それにしても私家の近くに自販機ってあったんだな。
「大体なんだよ、【フィーネ】の奴。一万円札をポイっと渡すなんて金銭感覚狂ってんじゃねぇか?あぁ〜あ、ポケットに突っ込めばよかった」
お前は一万円を手に握ったまま買いに来たのか。
「さっきおっさんとぶつかった時に盗られたか?」
それでは? その時に盗られたのでは??
だがまぁ、それは自業自得というもの。私は関係ない。さらばだ、名も知らぬ少女よ。
「…どうしよう」
この少女
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