第7話「覚醒の鼓動、新たな歌姫」
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「うっ、う〜ん」
「響〜?」
「うひゃー!?」
私は飛び上がった。未来くすぐならいでよ、もう! 私って今寝てたんだぁ。懐かしかったな。
「響ったら。気持ちよさそうに寝ちゃって?」
「ゴメンゴメンっ、夕日が気持ちよかったから、つい寝ちゃって」
夕日が気持ちよかったんだもん、仕方ないでしょう。それにしても…、
「未来〜?課題はもう少しで終わりそう?」
「まだまだ掛かりそうだね」
そうか〜。
「あ、でも、そっか。今日は翼さんと奏さんのCDが発売だったね。でも〜今時CD?」
「充実度が違うのだよ、未来君♪」
私は楽しみなのだよ。はぁ〜、買ったら直ぐ聞くんだ♪
「だとしたら売り切りちゃうんじゃない?」
…あ、そうじゃん!急がないと!
「じゃ、じゃあ、また後でねっ」
善は急げって言うしねっ。さぁ〜買うぞ〜、えいえいお〜。
*時は流れ、夕刻。
ふう、走るのは当たり前だけど疲れるな〜。だがコレも全てはCDの為!あ、そろそろ着く‥な…。
「・・・」
*響が目にしたのは、人の往来がある通りで…炭の塊が、至るところで存在している光景だった。
「ノイズッ!」
*時は流れ夕方頃、工場地帯に入り込んでしまった響は幼い少女を連れてノイズから逃げていた。
「お姉ちゃーん!」
「大丈夫、大丈夫だから。お姉ちゃんがついてるからッ」
今私はノイズからこの子を連れて逃げていた。
入り組んで何処に辿りつくかは分からない。ただそれでも・・・走るッ。安全を求めて。
(もう、息が絶え絶え…帰宅部だからかな?)
なんとかこの子と一緒に屋上まで辿り着いたけど、疲れのあまり私はよこになってしまった。
私はこの子が無事なことに安堵の息を出した。ふと、自分達以外の何者が背後に居ることに気づき、上体を起してパッと後ろを振り替った。
後ろにはノイズがいた。それも複数!
「ひっ」
「ひぅッ」
私は怯えながらも、この女の子を背後に移動させ庇う。
だけどそんな行為など無駄だと嘲笑うかようにノイズは私達を包囲して、ゆっくりとゆっくりとやって来る。距離は既に10mを切った。
(私に…私に出来ることはきっとある筈だ!)
「生きるのを、諦めないで!」
何故か胸が暖かくなって来ている。それも胸の内から込み上げるように。いったい…、
『Balwisyall nescell gungnir tron』
気がつけば”詠”を歌っていた。
ーー特異災害機動部二課本部ーー
「司令っ、ノイズとは異なる高質量エネ
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