第16話 救出!バードス島
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後半とも思える。
しかし、頭に生えた耳やズボンから見えている長い尻尾から察するにその女性が只の人間ではない事が一目瞭然でもあった。
そんな女性ことアルフはフェイトの手に持たれていたジュエルシードを見る。
「おっ! 早速封印したんだ。流石私のご主人様。優秀だねぇ」
「私一人の力じゃないよ。あの子の力があったからなんだ」
「あの子? あぁ、前にフェイトが話してた白い魔導師の子だっけ? あの子今はどうしてるの? 見当たらないけど」
「実は…」
フェイトはつい先ほど起こった事をアルフに話した。
巨大なロストロギアを倒す為に白い魔導師こと高町なのはと共闘した事。
そして、ジュエルシードを封印しようとした刹那、地面から現れた機械獣から自分を救う為自ら囚われの身となってしまったなのはの事。
その後の事など、フェイトは全てをアルフに打ち明けた。
「ふぅん、良かったじゃん。これでもうジュエルシードを狙う魔導師は居ないんだし、フェイトもこれからのジュエルシード捜索は楽になるね」
フェイトの気持ちとは裏腹にアルフは諸手を挙げて喜んでいた。
彼女もなのはの事は聞いていた。フェイトと同じくジュエルシードを封印出来る魔導師。つまりはフェイトとはジュエルシードを巡って争うライバルと言う事となる。
そのなのはが敵に捕まったのなら返って好都合と言えるのは事実であった。
しかし、それを聞いたフェイトの顔は更に暗くなっていった。
「あ、あれ? 私何か不味い事言った?」
「アルフ……私、どうしたら良いんだろう?」
「どうしたらって?」
アルフが首を傾げた。
「あの子は本当ならジュエルシードを最優先にする筈だったのに、なのに私の事を何時も気に掛けてくれた。それだけじゃない。あの時私の事を助けてもくれた。あの時、あの子が居なかったら…逆に私が敵に捕まってたかも知れない」
「そりゃ…そうだけどさぁ…あの子も運が無かっただけだよ。フェイトには関係ないって!」
「運が無かった…本当にそれだけで片付けても良いの? あの子が居なかったら、もしかしたら私はあの巨大なロストロギアに殺されてたかも知れない。あの子が居なかったら…今こうして立っていられなかったかも知れない」
「フェイト…あんたまさか」
嫌な予感がした。長年彼女の使い魔をしてきた際に培った勘と言うのだろうか。
こう言う場合に限ってその勘は当たるのだ。そしてそれは今回も当たる事となる。
「アルフ、私…あの子を、高町なのはを助けたい!」
「はぁ、やっぱりそう来ましたか…」
予想通りだと言う事を知りアルフは激しく落胆した。今から助けに行くと言う事は即ち敵の本拠地に乗り込む事になる。
それはかなりの危険を有する事でもあった。下手したら自分達も敵に捕まる可能性があるの
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