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スーパーヒーロー戦記
第16話 救出!バードス島
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イトはなのはの前に歩み寄り、そしてなのはの手にそっと何かを手渡した。それは、紅く輝くレイジングハートであった。

「これは!」
「取り返してあげたよ。あの時…私を助けてくれたお返し」
「有難う、フェイトちゃん!」
「う、うん…」

改めて礼を言われると異様なくすぐったさを感じたのか、フェイトの頬が少し赤く染まった。しかし、何時までも此処に居る訳にはいかない。既に鉄仮面達が外に出ようとしている。

「なのは、私に掴まって!」
「え?えぇっと…」
「レイジングハートは修理しないと使えない状態みたい、それじゃ君は空飛べないみたいだし、だから」
「うん!」

頷き、なのははフェイトにしっかりとしがみついた。それを確認したフェイトとアルフは大空へと舞い上がった。
グングン高度を上げていき、バードス島がもう豆粒ほどの大きさにまでなっていた。
此処までくればもう機械獣が追って来る事はない筈だ。後は日本まで戻れば奴等も迂闊に手を出せなくなる筈。
そう思っていた。その刹那だった。
突如として周囲に爆発が起こった。
驚いた一同が見たのは、空を飛ぶ機械獣軍団であった。

「そ、そんな…機械獣が空を飛んでる!」
「馬鹿な奴等め! 我が主Dr.ヘルは既に大空を制したのだ! 最早貴様等に逃げ場などはない! 諦めて二人纏めてバードス島へ戻るが良い!」

その奥には飛行要塞グールがあった。そして其処にはブロッケン伯爵が居た。

「わっ、あの時の生首さん!」
「誰が生首じゃ誰が! 我輩の名前はブロッケン伯爵だって前にも言っただろうが!」

なのはの言葉に怒りを露にするブロッケン。どうやら相当気にしてるようだ。

「でもさぁ、自分で自分の首持ってたらそりゃ生首って言われても仕方ないんじゃないのぉ?」
「うん、私もそう思う」
「まだ言うか貴様等ぁ! えぇい、もう容赦せんわ! 機械獣軍団よ! 少々手荒でも構わん! そいつらをとっ捕まえろ!」

ブロッケンが命じると共に機械獣軍団が一斉に襲いかかって来た。
空を飛ぶ機械獣を相手に魔法少女では部が悪い。此処は逃げるのが一番だが、生憎逃げ道は全て塞がれている。
絶体絶命的状況であった。

「こうなったら…アルフ、あれやるよ」
「マジで!? こんな時にあそこ行く気? この子だって居るってのにぃ?」
「どの道このままじゃ私達も捕まっちゃう。そうなったら全てが水の泡になっちゃう。そんなの私は嫌だ! だから行こう」
「ぐっ…やるしかないってかぁ」

とても嫌そうにしているアルフだが、今はそんな事言ってる場合じゃないのは確かだった。仕方なくそれに従う事にしたようだ。

「行くよ、次元転移!」

フェイトが意味不明な呪文を唱え始める。するとその周囲に巨大な魔方陣が浮かび始
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