第3話「未知との戦い」「わぁ可愛い」/「何者?」
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
それにほら、こんなに可愛らしいというのに男は「いやだ、助けてくれ!」と悲鳴を叫びながら炭灰となって……は?
私から少し離れたところにいた男が可愛い着ぐるみに触られて少しずつ炭灰となり散った。
……は?
「助けてッお母さ…」
私が大学生くらいの子を見つけると同時に炭灰となって散っていった。
……は?
私は絶賛混乱中だ。え?何、”アレ”はサプライズプレゼントでは無いのか?!
全然可愛く無いのだが!何だッ触れるだけで炭灰となって風に散り舞う、とは?!色々と凄いしヤバ過ぎるだろうが!!
今、私が行うべき事は一つのみ。そう、それは……とにかく走れ!
安全な場所に移動しようとするが、目の前に幼い女の子が。
「…っ(邪魔じゃー!)」
そのまま女の子の方へ走りだし、抱きつきながら地面へと倒れるヒルデこと私。
「(私が)危なかったっ」
「あ…ありが…とう。お姉…ちゃん…」
「礼はいい、さっさと逃げろ!」
「う…うん!」
女の子はすぐにその場から離れる。後ろを振り返るとそこにいた【奴ら】はいなくなっていた。
よし、今度こそ!
「あ、あぁ」
またか!
観客席から落ちたところに誰かがいた。
それは会場前でチケットを私が拾ってあげた茶髪ショートをしてる女の子。
とにかく出口に駆けろー!
いや自分以外にも駆けてるの、いたわ。
風鳴 翼と天羽 奏。しかもなんかエヴァパイロットよりもピッチリとして所々に肌を出してるスーツを纏い鎧?を身に纏って【奴ら】達を倒している。奏は迫りきても槍で薙ぎ払うが槍にどんどん亀裂が入っていき、ついに槍の一部が砕け後方に勢いよく飛び散る。そしてその一部が女の子の胸を貫いた。
…ひぇ。
少しして、ツヴァイウィングの一人、奏が女の子に近づく。
私はその女の子方面に駆けていたからツヴァイウィングの一人と一緒にその女の子を囲むようになっていた。…いや何故!?私は出口に向かっていた筈では?!
そして少しずつ確実に私達を囲む【奴ら】。来るなアッチ行け、しっしっし!
「おい!しっかりしろ!!頼む、しっかり目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!!」
必死の呼びかけに答えたのか、女の子はゆっくりと目を開ける。私は呼びかけていないが。
「あんた、その子を連れてここから逃げろ」
なんか覚悟を決めていらっしゃる…。
「何をするつもりだ?」(私を殺すつもりではなかろうな?あ、違うか)
「今からどでかいのをかまして、あいつらを倒してきてやる…」
奏は【奴ら】の方へ向く。
「…一度、体の中、全部空っぽにし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ