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彼は いつから私の彼氏?
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 翌朝、お母さんは何事も無かったように朝ご飯の用意をしていた。私が隣にいって

「おはよう お母さん 何かお手伝いすることある?」

「そうね お餅焼いてちょうだいな」

「うん ねぇー もう体調 大丈夫?」

「だいじょうぶヨ 昨日は飲み過ぎたのかしらネ」と、言っていたけど、お母さんは、お酒に強くって、あれっ位で酔っぱらう人じゃぁ無いのだ。私は、きっと、他の事に・・・気を掛けながら、お餅を焼いていた。

 朝ご飯を済ますと、お母さんが「今日は みんなで太子様にお詣りに行くわよ」と、突然言い出した。

「えぇー 何でぇー た い し さ ま ?」

「そうよ 今年は水澄がお世話になるかも知れないでしょ!」

「…? ? ?  何で私が?」

「あなた 太子女学園の中学に行くのよ」

「はぁー? 何で 何で そんなー急に・・・それに、あそこは程度高くって私なんか受からないわよー」

「そんなことないわ だって、お母さんの娘だものー 頑張れば大丈夫」

「そんなこと言ったてぇー 私 みんなと公立の中学へ」

「お願いよー お母さんの憧れなの あの学校」

「・・・お父さん ん・・・」

「まぁ いいんじゃぁないか あそこは文武両道だ 有名人もいっぱい出てる それに、制服も可愛いんじゃぁ無いか」

「そんなー 私 有名人になんかになりっこないもん・・・お兄ちゃん???」

「あっ あぁー いいんじゃぁないの お嬢さん学校だし この辺りの中学は品が良くないしー」

 家族のみんなが私の側に着いてくれなくて、結局、言われるままに渋々と出掛けてきたのだ。お母さんは、私には 昨日のワンピースにリボンとで着飾らされていたのだ。

 境内は広くて、露店とかバザーなんかもやっていて、お正月の賑わいもあったのだ。境内の中にはその太子女学園があって

「ここよ 水澄ちやんはここに通うのよ」と、お母さんはもう決めてかかっていた。

「私・・・翔琉君と・・・」と、小さい声で言っていたが

「とりあえず、明日 塾に相談に行って、学校が始まったら、直ぐに先生に言って、受験の申し込みに行きますからネ」

「だって 学校説明会なんかにも 行ってないしー 受からないよー 第一 直ぐに入学試験じゃぁないのかなー」

「そんなの 受けてみなければわからないじゃぁない! とにかく クラスで一番なんだからー」

「あれは・・・たまたま ねぇ それにお金もかかるしー」

「そんなこと 水澄が心配しなくていいわよ お母さんも一生懸命働くし、それに高校はそのうち私立も無償になるし」

「・・・」

「今まで 水澄ちゃんの言うことは何でも叶えてきたつもりよ 今度はお母さんの希望を叶えてちようだいな」

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