第15話 脅威!日本攻略作戦
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エーゲ海に浮かぶ絶海の孤島、バードス島。
その地下に建設された秘密の施設の中で、今あしゅら男爵の前では数体の機械獣が立っていた。
「おぉ! これは素晴らしき出来に御座います」
「その通りだ! この機械獣達には今までのマジンガーZの戦闘データを元にして作られたのじゃからなぁ」
自信をもってDr.ヘルが言う。
「まずこちらの機械獣はトロスD7。自慢の武器は頭部に取り付けられた巨大な角じゃ。この角を用いればマジンガーZの装甲をも容易く破れよう」
「何と! これで遂にマジンガーZのあの堅牢な装甲を破れると言うのですねぇ!」
「その隣に居るのはゴーストファイヤーV9。その両腕に取り付けられた鉄球と頭部から放たれる紅蓮の炎は日本を焼き尽くす事じゃろう」
「フフフ、遂にあの国を地獄に変えられると言うのですねぇ!」
「そして最後のこいつはキングダンX10。こいつの剣で今度こそマジンガーZの息の根を止めてくれよう!」
自信を持ってDr.ヘルが言い放つ。
その言葉を聞いたあしゅら男爵の顔にもメラメラと闘志が沸いて来た。
「それと、もう一つ言っておく事がある。今回の作戦ではこの機械獣を用いて思う存分に、出来るだけ派手に暴れるのだ!」
「派手に…ですと?」
「そうだ。奴等の戦力をなるだけバラバラにさせるのじゃ!」
「成る程、援護の受けられない状況の中で各個撃破すると言うのですね?」
あしゅらは理解出来た。
あれだけの強力な戦力が揃っているのだ。
纏めて相手にするのは幾らこの自慢の機械獣軍団と言えども苦戦は免れない。
ならば戦力を分散させて各個撃破するのが上策と言える。
だが、Dr.ヘルが考えていたのはそうではなかった。
彼が考えていたのはあしゅら男爵が考えているのとは全く違った事なのであった。
***
急な報せを受けたなのは達は急ぎアースラに戻ってきていた。其処には何時も余裕の笑みを浮かべているリンディは其処に居らず、皆の顔からも緊張の色が伺えていた。
その色が先ほどの呼び出された理由に繋がるのだろうと誰もが理解出来た。
「リンディさん、一体何があったんですか?」
「口で説明するよりこれを見て貰った方が早いわ」
意味深な発言をした後、目の前にあるモニターの装置をセッティングした。其処には画面一杯に一人の男、嫌、女…どちらも違う。
其処に映っていたのは男と女が一つに合さった化け物であった。
【聞け! 愚かな人間共よ。私の名はDr.ヘル様の右腕、その名もあしゅら男爵だ!】
画面一杯に映し出されたあしゅら男爵が勝ち誇ったかのように笑いながら名を名乗った。
「あしゅらの野郎! 一体何の真似だ?」
あしゅら男爵とは深い因縁を持つ甲児が不満そ
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