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スーパーヒーロー戦記
第15話 脅威!日本攻略作戦
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底の地面へと舞い降りた時、Zの両足が突如砂に埋もれてしまったのだ。

「やべぇっ、これじゃ身動き出来ねぇぞ!」

舌打ちを打った。
そんなZに向かいバルガスが分離状態で迫ってくる。
凄まじいスピードだった。
海底をあそこまでのスピードで泳げるとは以外だった。

「どうする? 海底じゃ使える武器は限られる。その上この状態じゃまともに動けそうにない……ん」

ふと、甲児は海面の砂に目をやった。
粒が細かい。これは使えるかもしれない。

「よぅし、見てろよ機械獣。一泡吹かせてやらぁ!」

ニヤリと微笑み甲児は海底の砂目掛けてルストハリケーンを放った。
勿論海底なので強酸の能力は失われている。
しかしその猛烈な風は海底の砂を舞い上がらせるには充分であった。
一瞬にして海底の砂は自然の煙幕となりZの体を全て覆い隠してしまった。
こうなっては機械獣でも見つけるのは困難であった。
その時、煙幕の中からロケットパンチが飛び出し、バルガスの頭部と両腕を破壊した。
このままでは狙い撃ちだと判断したバルガスは一旦巨大な岩盤の上に立ち、煙幕が引くのを待った。
その直後、Zに向かい超音波砲を当てる算段だったのだ。
だが、煙幕が晴れた時、其処にZの姿は何処にも無かった。
その直後、乗っていた岩盤が持ち上がる。
煙幕が張っている間に岩盤の下へと移動したのだ。
バルガスが乗っていた岩盤を放り投げる。
水圧の影響か思うように分離が出来ない。
今のバルガスは只の機械獣と何ら変わらない状態だ。

「てこずらせやがって! これでお仕舞いだぁ!」

Zが両腕を振り上げる。胸の放熱板が真っ赤に輝き其処から数万度の熱線が放たれた。
ブレストファイヤーを浴びた機械獣は瞬く間に溶けて爆発した。

「ざまぁ見ろぃ! マジンガーZは誰にも負けない無敵のスーパーロボットなんでぃ!」

鼻を摩り勝ち誇る甲児。
だが、其処で一つの誤算があった。
それは、自力で海面に上がれない事であった。

「流石にこれは予想外だったなぁ…誰か助けに来てくれないとこのまま海底に居る羽目になっちまうぜ」

どの道自力で上がれない以上どうしようもない。
とりあえず救難装置を作動させておいたので後は誰かが助けに来てくれるのを待つしかない。
やる事が無くなった甲児はシートに深く腰を掛けて操縦桿から手を離し楽な姿勢をとる事にした。




     ***




東京に向ったハヤタのビートルが見たのは巨大な角を生やした機械獣だった。
その角を生かし次々とビルを薙ぎ倒していく機械獣。
どうやらあの機械獣の武器はその巨大な角の様だ。

「Dr.ヘルめ。今は同じ人間同士が争っている場合じゃないと言うのに」

ハヤタは呟きながら
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