第15話 脅威!日本攻略作戦
[7/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
叩き付けて悠然と構える。
そんなZに向かい機械獣がZの頭部目掛けて真っ直ぐ剣を振り下ろしてきた。
唸りを上げて剣がZの頭部へと迫る。
「今だ!」
一瞬のタイミングを見切り甲児は操作を行った。
甲児の思った通りの操作であった。
目の前ではZの両腕が機械獣の剣を挟みこんでいた。
はさまれた剣は押しても引いてもビクともしない。
ギチギチと剣を引き離そうとする機械獣の手の動きが伝わってきた。
「この野郎! こうなりゃこっちのもんだ! その武器よこしやがれ!」
機械獣のドテッ腹に蹴りを叩き込み海面へと押し倒す。
その際に挟んでいた剣を奪い取り手に持つ。
形成は一気に逆転した。今のZの手にはキングダンの剣がある。
Zの超合金のボディを傷つけた剣がもたれているのだ。
反対にキングダンの手には武器がない。
武器を持つ機械獣故に内臓武器は乏しいようだ。
やけっぱちにと内臓型のミサイルを放とうとしたが空しい音と共にミサイルは一発も出なくなった。
「へっ、どうやら弾切れのようだな。あんだけバカスカ撃ったんじゃそうなるもんだぜ! これでも食らいやがれ!」
持っていた剣を逆手に持ち替えて機械獣目掛けて思い切り投げつけた。
投げられた剣は機械獣の胸部に突き刺さり地面へと刺さる。
百舌のはやにえを彷彿とさせる光景が目の前に映っていた。
それでもまだ生きている機械獣は剣を抜こうと必死に剣の柄を握り締めていた。
「そうは行くか! これで粉々になりやがれ!」
Zの口から銀色の風が放たれた。ルストハリケーンだ。
それを浴びた機械獣は装甲も剣も揃ってボロボロになりこの世から消え去ってしまった。
残るはバルガスだけである。
が、見ればバルガスは体を分離させて海岸へと逃げて行ったのが見える。
「逃がすもんかよ! てめぇを叩き潰さにゃ寝覚めが悪いってもんだぜ!」
「ちょっと、待ってよ甲児君!」
海へと飛び込もうとするZをアフロダイが止める。
「何だよ、さやかさん?」
「マジンガーZが海中で戦えるの? もし戦えなかったら袋叩きにあうだけよ!」
「へっ、大丈夫さ。お爺ちゃんの作ったマジンガーZは何処だって無敵なのさ。心配してないでさやかさんは名古屋の消火作業でもしててくれよ! 機械獣を叩きのめすのは俺の仕事だぜ!」
「あ、もう!」
さやかの静止も効かず、Zは海へと飛び込んでいった。
深海の海は暗く、視界も悪い。
しかも、さやかの予想した通りの結果であった。
「う、動きが重い…水圧のせいか…幸い押し潰される心配はなさそうだけど、こりゃ苦労しそうだぜ」
今更ながら自分の行いを後悔した。
だが、それも全て後の祭りだ。
今は逃げた機械獣を倒す事だけを考えるべきだ。
そう思い深い海
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ