第15話 脅威!日本攻略作戦
[18/18]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
スを崩しながらもなのははフェイトを見た。
視線の先でフェイトはジュエルシードに手を伸ばしていたのだ。
だが、その直後、彼女の足元から何かが現れようとしていたのを見た。
「フェイトちゃん! 危ない」
後先考えず、なのははフェイトを思い切り突き飛ばした。
その直後、なのはの足元から現れたのは先ほどのロストロギアよりも巨大な機械獣であった。
上半身と下半身に分かれた寸胴型のその姿の機械獣の腹の部分からは獲物を捕らえる為に捕獲用の電磁ネットが張られており、なのははその中に閉じ込められてしまった。
「なのは!」
「こ、これは!」
ユーノは叫び、フェイトは驚愕していた。
あの時なのはが突き飛ばしてくれなければ今頃自分がこの檻の中に閉じ込められていたのだ。
【フハハハハハ、作戦成功! 二人一緒に捕獲と行きたかったが、まぁ片割れだけでも捕まえられただけでも良しとするか】
「誰!」
声は空の方からした。
見上げると其処には何時の間にか巨大な飛行機が浮かんでいた。
嫌、それ以上の大きさだ。
海鳴市全域を影で覆える程の巨大さを誇ったその姿は正しく空飛ぶ要塞である。
そして、その空飛ぶ要塞の先頭部分にその声の主は居た。
其処に居たのは片目を眼帯で覆った中年の男の生首が宙に浮いていたのだ。
「な、生首!?」
【失敬な! 生首などではない! 我輩はDr.ヘル五大軍団の一つ、鉄十字軍団を任される『ブロッケン伯爵』なるぞ!】
男は大層不満そうに言う。
その後でその生首が分離した体にもたれている事が分かった。
だが、やはり見てて怖い物だ。
自分の首を持つ人間など今まで見た事がないのだから。
「ユーノ君! フェイトちゃん!」
「なのは! なのはをどうするつもりなんだ!」
【ふん、全てはDr.ヘルの御心のままよ。今回の作戦の本当の目的は貴様等のどちらかを捕らえる事。日本攻略はそのついででしかなかったのよ!】
「なっ!」
ブロッケンのその言葉にユーノは驚かされた。
全てのあの機械獣の侵攻の真の目的はなのはかフェイトのどちらかの誘拐だったのだ。
そして、それはなのはを捕まえた事により達成された事になる。
【これで我が主Dr.ヘルもお喜びになるだろう。引き上げるぞ。機械獣ノナカーゴH2よ】
ブロッケンが杖を振りかざして叫ぶ。
それを受けた機械獣はなのはを中に入れたまま腹部を閉じて空を飛ぶ飛行要塞グールへと入っていった。
ユーノは後を追おうとしたが無駄だった。
今行けば自分もあの電磁ネットに捕まってしまう。
それでは本末転倒であった。
そして、そんなユーノとフェイトの見る前で、なのはは機械獣に捕まりそのまま連れ去られてしまったのであった。
つづく
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ