プロローグ「助けて!」「フフフ」
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されている為に言葉にはならない。千里自身、それは分かったいたが、気持ち的な問題だ。
千里は地を這うように近づいて来ている男から遠ざかろうとする。
でも…、
追いつかれてしまい、千里の細い脚を男が掴み、力任せに引き寄せたと同時に馬乗り。彼女の顎をクイっと持ち上げて整った顔を間近で観察し始めた。
「こうして間近で見ると綺麗な顔してんじゃねーか」
千里は抵抗する。
「抵抗するなよなぁっ」
千里のその?を、男が平手打ちをした。
「痛いよな?なら大人しくしてろぉ」
口の中に血の味が広がる。目尻に溜まった零が落ちる。
「こんな綺麗な嬢ちゃんが中学を上がる頃だったか?その時はストーカーの仕業らしいなぁ」
中学を上がる頃、千里は誘拐をされた。そこで千里は怖い思いをした。
幸い、早期に保護され大事には至らなかった。
それでもこの少女にとっては…、
必死に忘れようとしていた記憶が千里の脳裏に蘇り、ガクガクと身体が震えてしまう。無理も無い事だ。
「ハハハハハっ、どうした?そんなに怯えてさ。…楽しめそうだぜ」
「(怖い、怖いよ!)」
千里は途轍も無い恐怖に陥り始める。これから何をされるのか、更に恐怖が増幅する。
当然だ。これからされるのは女性の尊厳を破壊される事。
「……ぅぅ! ぅぅうぅぅぅうぅうぅぅ!!」
「誰も来ねぇよ、お嬢様ぁ♪」
最後の抵抗を試みる千里であったが、男の太い腕が押さえつけられてしまう。
だが、抵抗を止めることは無い。助けを祈り、叫ぶことも止めない。だからどうか、どうか届いて!
ーー助けて!
その祈りは、届いた。
ドコォォォン
「「「「「っ!?」」」」」
倉庫のドアが轟音と共に破られ、重力に従い地面に落ちる。
そこから人が姿を現した。
長い銀髪に、高級感のあるスーツを纏う”女性”。
「声が、した...助けを求める声が」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そこからは、凄いとしか言えなかった。暗い為、良く分からないけどとにかく凄かった。人数では男達の方が上回っていたけれど”女性”はものともせず男達を倒していった。
少しして、”女性”は男達を縄で拘束した。
少しして、警察と千里の両親がやって来た。
「千里、千里!」
母親は千里を抱きしめた。
父親は千里の安否が確認し「バカ娘っ」と男泣きをしながら妻と一緒に抱きしめた。
落ち着いた千里の両親は”女性”にお礼をし、千里両親は娘を助けてくれた御礼として”女性”を家に招いた。
何か望みは無いかと聞くと何と「何もいらない」と
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