第14話 湖の秘密
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ばした。
が、投げられたエレキングはと言うと大して効いた様子もなくすぐに立ち上がる。
「何してるのエレキング! 貴方の得意な武器を使いなさい!」
少女が命令する。
するとエレキングが長い尻尾を巧みに操り振り回していく。
今度はかわす事が出来ず、セブンの体の回りにグルグル巻き状態に尻尾が絡みついてくる。
そして、その尻尾から強烈な電撃が発せられた。
一瞬痙攣するセブン。
だが、すぐに尻尾を振り解いた。
並の人間等であれば一瞬で黒こげになってしまうだろうがウルトラマンには効き目は薄いようだ。
「そんな、エレキングでは勝てないと言うの?」
エレキングの最大の武器が難なくかわされてしまったのを見た少女が愕然としながら円盤の中へと戻っていく。
その頃、エレキングは最早やけっぱちにとセブンに向かい突っ込んで来る。
そんなエレキングの頭についた日本のクルクル回る角に向かいセブンは額の輝くビームランプから発せられる光線【エメリウム光線】を放った。
それは見事に二本の角を破壊する。
それを破壊された後、エレキングはピクリとも動かなくなってしまった。
どうやらその角が操縦用のアンテナだったようだ。
動かなくなったエレキングに向かいセブンは頭部に取り付けられたアイスラッガーを放った。
アイスラッガーはエレキングの尻尾と首を切断し、やがて大爆発させるに至った。
残骸となったエレキングを見終わると、セブンは上空を見上げた。
其処には先ほどの円盤が悠々と飛び去ろうとしているのが見える。
逃がす訳にはいかない。
これ以上地球に怪獣を持ち込まれては迷惑この上ない。
第一、奴等は自分の秘密を知ってしまった。
他の異星人に秘密を知られる訳にはいかない。
空へと飛び上がったセブンは円盤を追い掛ける。
すると、円盤から無数のビームの雨が放たれた。
しかし、そんなビームなどウルトラセブンに効く筈もなく、カウンターにと両腕から放つ光線【ワイドショット】を諸に食らい上空で爆発してしまった。
円盤を葬った後、セブンは大空へと消え去っていった。
***
森を抜けて円盤の止まっていた川岸に辿り着くと、其処には既に円盤は影も形もなかった。
代わりにダンが皆の元に向って走ってくる光景だけが映っていた。
「ダン、円盤はどうしたんだ?」
「先ほどもう一人のウルトラマンが現れて運び去ってしまいましたよ」
「そうか」
ハヤタはそれに納得した。
もう一人のウルトラマンとは即ちセブンの事だ。
やはりあの円盤は侵略者の円盤だったのだ。
となれば破壊して正解だった筈である。
下手に置いておいて仲間に連絡されると厄介な事になる。
「それより、そちらはどうでしたか?」
ダンが
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