暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女まどか??マギカX 希望の閃光
#1 邂逅(ENCOUNTER)
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切り裂き、アローニアの体に直撃する。だが、次の瞬間、アローニアの体が大きく揺れ、破裂するかと思われたが、絵具が再び集まるようにしてその体を再構築した。

「再生した……!?」エックスは目を見開いた。

アローニアは嘲笑うように体を揺らしながら、さらに絵具を飛ばし続ける。今度は無数の筆が空から降り注ぎ、エックスを包囲しようとする。エックスは一瞬の判断でダッシュジャンプを使い、間一髪で攻撃を回避した。

「これは長引かせられない……」エックスはアローニアが持つ圧倒的な耐久力と、その空間を支配する力に苦しさを感じつつ、冷静に対策を練る。

その時、ほむらがアローニアの背後から爆薬を投げ込んだ。爆発が起こり、アローニアの体が一瞬崩れたように見えたが、すぐにまた絵具が集まり、形を取り戻す。

「物理攻撃は効かないのね……」ほむらが低く呟く。

エックスは次の攻撃の準備に取り掛かりながら、この魔女を倒すための方法を模索していた。そして、一瞬のひらめきが彼の脳裏を駆け抜ける。この空間そのものがアローニアの支配下にあるのならば、その力の源を断ち切る必要がある。彼は魔女の攻撃を避けつつ、目を細めた。

「俺が隙を作る。その間に奴の本体を狙ってくれ!」

ほむらは一瞬エックスを見て、彼の決意を感じ取った。「分かったわ。」

エックスは高速でアローニアに突進し、ゼロ距離から再び強力なエネルギー弾を撃ち込んだ。そのエネルギーはアローニアの絵具の体を貫き、一時的に彼女の動きを止めた。

「今だ!」エックスが叫ぶと、ほむらは即座に動き、魔女の核心部と思われる部分へと一撃を放った。小型の爆薬が的確に命中し、アローニアの体が崩壊を始める。

「終わりよ……」ほむらが静かに告げると、アローニアの体は完全に崩壊し、その姿は淡い光と共に消えていった。

戦闘は終わり、空間が元に戻り始める。エックスは肩で息をしながら、その場に立ち尽くした。

「これが……魔女か。」エックスは呟くように言い、ほむらに視線を向けた。

「そうよ、これが私たちの戦う相手。」ほむらは冷たく言い放ち、そして続ける。「まだこれが終わりじゃない。もっと強い敵がいるわ。」

エックスはその言葉を胸に刻み、戦いの覚悟をさらに固めた。

魔女・アローニアが消滅すると、その場に残されたのは黒い光を放つ小さな種のような物体――「グリーフシード」だった。周囲は静寂に包まれ、エックスはその奇妙な光景に目を奪われた。

「これは……?」エックスは無意識に声を漏らしたが、その目の前の物体が何なのかまるで理解できていない様子だった。

ほむらは無言でグリーフシードに近づき、冷静な手つきでそれを拾い上げる。指先でそれを軽く転がしながら、彼女は少し考え込むような表情を浮かべた。エ
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