暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女まどか??マギカX 希望の閃光
#1 邂逅(ENCOUNTER)
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奇妙な存在感を放っていた。

「なんだ、この姿は……?」エックスは眉をひそめながらも冷静に状況を分析する。

この魔女、アローニアはかつて一人の孤独な少女だった。自分の芸術を認められたいと強く願い、キュゥべえとの契約によって魔法少女となったが、その願いは叶うことなく、絶望の果てに魔女へと変貌してしまった存在だった。彼女の結界は、まるで夢と現実が交錯したかのような異空間で、無数の未完成な絵が空間を埋め尽くしていた。

突然、アローニアの長い腕が空間を引き裂くように動き、空中に浮かんでいた無数の筆が急激に飛び出してきた。鋭利な絵筆がエックスとほむらに向けて襲いかかる。

「避けて!」ほむらが鋭い声で警告すると同時に、エックスは反応速度を最大に引き上げ、瞬時に横へ飛び退いた。彼のアーマーが青白い閃光を放ち、重力を無視するように軽やかに回避する。

「奴は物理攻撃だけじゃない、気をつけろ!」エックスは周囲を警戒しつつ、チャージショットを放つ準備を整えていく。

アローニアは攻撃の手を緩めることなく、次々に絵具の塊を放ってきた。その一つ一つが触れると、空間そのものが塗り替えられ、歪みが生じていく。ほむらは素早く時間停止の魔法を発動し、弾丸のように放たれる絵具の塊を一瞬の隙間で避けた。

「時間を止めても、この空間の変化は厄介ね……」ほむらは息を呑みながら、周囲の異常な変化に警戒を強める。

エックスはその間にチャージを完了し、鮮やかなエネルギーがバスターに集まった。「ターゲットロック完了。」彼は冷静にアローニアを狙い、チャージショットを放った。

青白い光線が空間を切り裂き、アローニアの体に直撃する。だが、次の瞬間、アローニアの体が大きく揺れ、破裂するかと思われたが、絵具が再び集まるようにしてその体を再構築した。

「再生した……!?」エックスは目を見開いた。

アローニアは嘲笑うように体を揺らしながら、さらに絵具を飛ばし続ける。今度は無数の筆が空から降り注ぎ、エックスを包囲しようとする。エックスは一瞬の判断でダッシュジャンプを使い、間一髪で攻撃を回避した。

「これは長引かせられない……」エックスはアローニアが持つ圧倒的な耐久力と、その空間を支配する力に苦しさを感じつつ、冷静に対策を練る。

その時、ほむらがアローニアの背後から爆薬を投げ込んだ。爆発が起こり、アローニアの体が一瞬崩れたように見えたが、すぐにまた絵具が集まり、形を取り戻す。

「物理攻撃は効かないのね……」ほむらが低く呟く。

エックスは次の攻撃の準備に取り掛かりながら、この魔女を倒すための方法を模索していた。そして、一瞬のひらめきが彼の脳裏を駆け抜ける。この空間そのものがアローニアの支配下にあるのならば、その力の源を断ち切る必要がある。彼は
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