暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女まどか??マギカX 希望の閃光
#1 邂逅(ENCOUNTER)
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21XX年――

ライト博士によってゼロの記憶が消された後も、エックスは戦い続けていた。しかし、心の中の空虚さは埋まらないまま。無数の戦場を駆け巡り、イレギュラーたちを鎮圧していく日々が続いていたが、彼の目指す「ヘブン」はまだ遠い理想のままだった。

エックスは、未来の平和のため、戦闘以外にも様々な調査活動を行うことを決意していた。レプリロイドと人間が共存できる世界を作るためには、もっと深い理解と新たな技術が必要だと考えたのだ。だが、その中で、彼の前に思いもよらない異常事態が発生する。

ある日、エックスは研究施設で新しいエネルギー源について調査をしていた。そのエネルギーは未知のものであり、エックス自身も警戒しながらも慎重に分析を進めていた。だが、そのエネルギーが急に不安定になり、制御不能に陥った。

「何だ、このエネルギーは……!?」

装置が急激に異常反応を示し、エックスは即座に手を打とうとしたが、反応は加速するばかりだった。計器類が乱れ、辺り一面がまばゆい光に包まれる。次の瞬間、空間そのものが歪み、時空に裂け目が現れた。

エックスは即座に戦闘モードに移行し、周囲を警戒する。しかし、その歪みはただのエネルギー反応ではなかった。時空そのものを捻じ曲げ、次元の壁を越えていくかのような力がエックスを襲った。

「まさか……時空が……崩壊しているのか?」

自らの体が次元の裂け目に引き寄せられる感覚を感じ、エックスは全力で抗おうとしたが、その力はあまりに強大だった。装置の制御が利かなくなり、エックスはそのまま光の渦に飲み込まれた。

目覚めたとき――

エックスが意識を取り戻したのは、見知らぬ場所だった。21XX年の荒廃した未来の都市ではなく、穏やかな街の一角に横たわっていた。辺りには未来の技術も、荒廃した景色も存在しない。見覚えのない街並みと、澄んだ空。

「ここは……?」

エックスは慎重に立ち上がり、周囲を確認する。だが、自分がどこにいるのか、まったく手がかりがない。21XX年とは全く異なる世界――まるで過去の時代に迷い込んでしまったかのような感覚に襲われた。

装備に組み込まれているスキャナーを使い、周囲のエネルギーを分析するが、エネルギー反応はすべて通常値で、特異なものは検出されない。それどころか、彼の技術の一部が正しく機能していないことに気づく。

「まさか、ここは……過去の世界か……?」

エックスの脳裏に、一瞬その可能性がよぎる。だが、確証はない。しかし、この時代の技術水準や、街の古風な様子から、彼が21XX年の自分の時代ではない場所にいることは明らかだった。

彼が思案にふける間もなく、遠くから異様な気配を感じ取る。エックスは本能的にその気配がただのものではないことを察
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