第一章
[2]次話
魔法少女達のサバト
魔女とくればサバトである。
それは魔法少女達も同じだ、今三人の中学生の魔女達が自分達の部活である八条学園中等部魔法研究会の中で話していた。
「サバトやる?」
「えっ、あれは駄目でしょ」
部長の安桜日奈、長い黒髪をツインテールにさせた丸顔で童顔、一五〇程の背ですらりとしたスタイルの彼女に佐倉オリビエ長いブロンドの波立つ髪で青い目に彫のある顔立ちで一六〇位の背のスタイルのいい日米ハーフの彼女が言った。
「サバトは」
「どうして駄目なの?」
「魔女のサバトて」
佐倉は安桜にさらに言った。
「生贄でしょ、悪魔も来て」
「あの、それ創作だから」
佐倉に残り一人の部員である小坂真琴が言った、眼鏡をかけたあどけない顔立ちで黒髪はおかっぱにしている、色白で背は一五六位で大きな胸が目立っている。
「魔女のそれは」
「実際にはやっていなかったの」
「有り得ないから」
それこそというのだった。
「赤ちゃん生贄とか」
「じゃあ違うのね」
「神様否定するとかも」
そうしたこともというのだ。
「やっぱりね」
「ないのね」
「実際はね」
「じゃあどんな風なの?」
佐倉はここまで聞いて小坂にあらためて尋ねた。
「一体」
「ええと。魔女の本ならね」
小坂はすぐに答えた。
「書いてあると思うわ」
「そうなの」
「少なくとも赤ちゃんを生贄にして」
そうしてとだ、小坂はまたこうした話を否定した。
「悪魔と遊ぶとか」
「召喚して」
「そうしたことはね」
流石にというのだ。
「有り得ないわ」
「そうなのね」
「だからこれから本を読んで」
魔女について書かれたそれをというのだ。
「本に書かれていることに忠実にね」
「サバトを再現して」
「やってみましょう」
「それじゃあね」
佐倉は小坂の言葉に頷き安桜も同意した、それで三人でサバトについて書かれた魔女の本を読むことにした。
そして読み終わってだ、安桜は言った。
「やってみる?」
「そうね」
佐倉も今はこう返した。
「これならね」
「やれるわね」
「充分にね」
それこそというのだ。
「何の問題もなくね」
「私も赤ちゃん生贄にするとか」
安桜もこのことについて話した。
「本当にね」
「ないわよね」
「やっぱりね」
佐倉と小坂も頷いた、そうしてだった。
三人はサバトの用意をした、まずは安桜がギター、佐倉がベースそして小坂がドラムとなってであった。
派手にヘヴィーメタルやパンク調の音楽を演奏し歌った、衣装は魔女の服である。デスメタル系の歌も歌い。
サバトを行った、それを学校で行うと周りからこう言われた。
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