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Sunflower
第一章

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                Sunflower
 私はこの時旅行で船に乗っていた、さんふらわあという船だ。
 大学の夏休みを利用してサークル全体で乗っていた、船の中は随分豪華でプールはあるしレストランもあってイベントまである。
 こんな豪華な客船が日本にあるのかと驚いた、私はプールで同級生の女の子と一緒に泳ぐ中で彼女に言った。
「外国の映画みたいね」
「そうよね、船にプールがあってね」 
 彼女も私にこう言った、二人共この船にプールがあると聞いて旅行の準備をする時に水着を買ってそれを着ている、私も彼女も勇気を出してビキニだ。 
「泳ぐなんて」
「嘘みたいよ」
「日本はお金持ちになったっていうけれど」
 四年位前に世界第二位の経済大国になったとニュースで騒いでいた。
「実感なかったわよね」
「とてもね、けれどね」 
 それでもだ。
「こうした船があって」
「その中にいるとね」
「実感するわね」
「日本にもこんな船がある様になって」
「乗ってるとね」
「夢みたいだけれど」
 私は彼女に笑顔で言った。
「現実なのよね」
「夜はレストランでディナーでイベントもあるし」
「映画の撮影もあったらしいし」
「こんな船に乗っているなんて」
「嘘みたいよ」
 二人でプールで泳いで遊びながらだった。
 こんなことを話して夜はレストランでサークルの皆で乾杯してからハンバーグやサラダを食べてビールにワインを飲んだ、この時もだった。
「日本にいるんだよな」
「こうしてると何か外国みたいだよ」
「お部屋も奇麗でシャワー浴びることが出来て」
「大浴場もあるし」
「こんな船に乗れるなんて」
「日本も変わったわね」
「そうよね」
 私も心から思った、しかもこの時気付いたけれど大きな船で船酔いもしない。これまで船での旅行は船室の中でじっとしているだけでシャワーもお風呂も考えられなかった。プールなんてある筈がないし食べるものもレストランなんてなかった。
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