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コントラクト・ガーディアン─Over the World─
第一部 皇都編
第二十七章―双剣―#8
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お嬢」

 ヴァルトはセレナに背を向けたままだったが────その声音から、ヴァルトがいつものごとく不敵な笑いを浮かべているのが、セレナには判った。

 気負いで強張っていた表情を一瞬だけ緩めてから、また引き締めて────セレナはヴァルトに返す。

「ええ、ヴァルト」

 もう────不安は跡形もなく消えていた。

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